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2022.10.11
知財ニュース
ホンダ、自動運転車両「クルーズ・オリジン」の試作車が完成─米国でのテスト走行や開発者のインタビュー映像を公開
本田技研工業(以下ホンダ)は2022年9月29日、開発する自動運転車両「クルーズ・オリジン」の試作車完成に伴い、テスト走行の様子や、開発者のインタビューをまとめた映像を公開した。
「クルーズ・オリジン」は、ホンダがHonda GM Cruise Holdings LLC(以下Cruise)とゼネラルモーターズ(以下GM)とで共同開発している自動運転モビリティサービス専用車両。自動運転レベル4相当の自動運転技術を搭載しているため運転席はなく、運転席分のスペースを客室として使用しており、最大6名まで乗車できる。また、さまざまなユーザーが乗り降りしやすいよう、低床プラットフォームを採用しているほか、量産車としては世界初となる左右両側の両開きスライドドアを実現している。
このたび公開された映像では、「クルーズ・オリジン」の日本仕様量産モデルの試作車が米国のテストコースで走行する様子を紹介。日本仕様の試作車は複数台作られ、テストコースでの走行機能や基本的なシステムの確認、衝突試験による安全性の確認などが行われる。また、映像では、Cruise、GMとの共同開発に取り組む日米のホンダエンジニアが「クルーズ・オリジン」の試作車を紹介しながら、開発のこだわりや、日本導入に向けた意気込みを語っている。
なお、ホンダは、Cruise、GMと共同で、自動運転モビリティサービスの実現に向け、2021年9月より技術実証を栃木県宇都宮市、芳賀町で開始。同実証では、GMの「Bolt EV」をベースとした試験車両を使用している。
また、2020年代半ばからは、さまざまな交通課題の解決や、新しい形での利便性や新価値の提供を目指し、「クルーズ・オリジン」を活用した自動運転モビリティサービスを東京都心部で実施することを目指す。東京での実証実験や、事業開始に向けた「クルーズ・オリジン」を使った実証実験も検討していくという。
Top Image : ©︎ 本田技研工業 株式会社