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2021.10.07
知財ニュース
Facebookの仮想ワークルーム「Horizon Workrooms」にZoomの新機能「Zoom Whiteboard」が連携―非VRユーザーにもVR上のホワイトボードを共有
Facebookは、同社が今年8月に発表したバーチャル会議サービス「Horizon Workrooms」にて、Zoom Video Communicationsの新機能「Zoom Whiteboard」を使えるようにすると発表した。
Horizon Workroomsは、一体型VRヘッドセット「Oculus Quest 2」を使うことでバーチャル会議室にアバターの姿でログインでき、方向性を持った空間オーディオによってリアルと同じような会話を楽しむことができるミーティングサービス。バーチャル上のデスクの位置を現実と同期させる機能が搭載されており、メタバース上で着席している位置によって音の聞こえ方が変わるため、まるで実際に同じ部屋で机を囲んでいるかのように感じられ、よりスムーズに会話ができるという。また離れた場所にいながらブレインストーミングを行ったり、ドキュメントを作成したり、チームメンバーから進捗状況の報告を受けたりといった働き方が実現する。
一方でZoom Whiteboardは年内にβ版として提供予定の、ZoomのWeb会議でホワイトボードを共有できる機能。リアルのホワイトボードと同じくチームメンバーが共同で自由に書き込めるため、会議室に集まって共同作業を行っているような環境を生み出すことができる。
これら2つのサービスの統合によって、Horizon Workroomsから既存のZoom会議に直接アクセスするだけで、Zoomのホワイトボード機能がHorizon Workroomsで利用可能になるという。Horizon Workroomsからは「Quest 2」のコントローラーをマーカー代わりに使ってホワイトボードに文字や図を書き込める。
Zoomを介して仮想世界と現実世界の両方から相互に接続できるため、Horizon Workroomsに入らなくてもZoomのホワイトボード上から非VRユーザーもスムーズに共同で作業することが可能となる。
統合は来年の前半を予定しているそうだ。メタバースと現実の作業をサービスを横断して共同作業できるこの統合に、ますますバーチャル会議の利便性と可能性が広がりそうだ。
Top Image :©Facebook