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2025.02.03
知財ニュース
アヲハタとファーメンステーション、ジャム残さで「除菌ウェットティッシュ」を開発―ジャムの規格外品でエタノールを精製

未利用資源を独自の発酵技術で再生・循環させる研究開発型スタートアップ・株式会社ファーメンステーションとアヲハタは、製造過程で発生するジャムなどの食品残さを原料としたアップサイクルエタノールを配合する「アヲハタのジャムで作った除菌ウエットティッシュ」を開発した。
今回の開発は、持続可能な社会に向けたサーキュラエコノミーの実現を目指した未利用資源の再生・循環の取り組みの一環として実施されたもの。
同製品は、食品残さを発酵・蒸留させたエタノールとチャ葉エキス、グレープフルーツ種子エキスを配合した99%天然由来(残り1%は除菌成分)のウエットティッシュ。植物由来の生分解性セルロース素材を不織布に使用し、環境に配慮しているほか、無香料で除菌性能テストも実施済み。
アヲハタは創業以来食品残さ削減に取り組み、近年は養豚飼料への活用も開始。ファーメンステーションは独自技術で未利用資源をエタノール化し、他企業との協業でアップサイクル製品を開発してきた。
両社は今後も、「未利用資源 再生・循環パートナーシップ」として連携を推進し、循環型社会実現を目指していく。
Top Image : © 株式会社 ファーメンステーション