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2024.05.23
知財ニュース
台湾Pulxion、20秒で脳卒中リスクを検査する装置「PulStroke」を開発
台湾の医療技術企業Pulxion(Pulxion Medical Technology)は、20秒で脳卒中リスクを検査できる「PulStroke」を開発した。
脳卒中は世界的な健康問題であり、世界の多くの国で常に上位5位の死因の1つとしてランクインされている。同社の創設者であるHerbert Hsiao氏は、脳卒中には発症前に検出できる初期の兆候(頸動脈狭窄など)があると指摘。しかし、現在の診断方法では待ち時間が長く、専門のオペレーターや通訳も必要となるため、早期スクリーニングの普及と実施に大きな影響を与えているのだという。
同社が開発した「PulStroke」は、たった20秒で脳卒中リスクを検査することができる世界初の全自動スクリーニング装置だ。
「PulStroke」のカメラに検査するユーザーの首部分を向けると、動画が自動で20秒間撮影される。撮影された動画は分析され、動脈を強調し、特徴を抽出する。検査結果は5分以内に提供され、リスクレベルが色で表示される。
同社は、定量化のための数理モデルを開発。青色は低リスクを表し、黄色と赤色は高リスクを表すとのこと。
また、同社はNTU病院と5年間共同研究を行っており、500例の臨床例が登録されている。今後、大手チェーンの薬局、診療所、医療センターと協力し、地域社会にサービスを提供する重要な場所に「PulStroke」を設置する予定だとしている。
Top Image : © Pulxion Medical Technology