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2022.02.11

知財ニュース

ウェザーニューズ、トンガ火山噴火による気圧変化のデータを研究者向けに無償提供

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株式会社ウェザーニューズは、2022年1月15日にトンガ諸島付近で発生した大規模な火山噴火による急激な気圧変化について、同社の気象観測機「ソラテナ」が観測した気圧データを研究者向けに無償提供すると発表した。

「ソラテナ」はウェザーニューズが全国約3000カ所に設置している独自の気象観測機(IoTセンサー)。気圧や気温、湿度など全6要素を観測可能で、1月15日のトンガの噴火に伴う衝撃波「空振」によるものとみられる気圧変化についても高密度に観測していることが確認されたという。

同社は、全国の観測データを研究用途に限定して無償提供することにより、噴火に伴う津波の発生や空振の現象解明などに役立てる方針としている。防災につながる研究へ活用するため、データ提供を希望する研究者に対して問い合わせフォームから連絡するよう呼びかけている。

データは1月15日20時から17日10時までのもので1分間隔。今回有効なデータを取得した全国約1600地点のデータで、ファイル形式はCSVとなる。

またウェザーニュースでは、法人向けに新たに開発した気象IoTセンサー「ソラテナ」(Ver.2.0)の販売を行なっている。法人向けの「ソラテナ」は、気温・湿度・気圧など8要素を1分毎に観測し、小型かつ軽量なため持ち運びも簡単で、電源を入れるだけで観測が開始するとのこと。観測データは専用ウェブサイトから閲覧できるほか、観測データはクラウドに保存されてAPIなどで提供できることから、企業は観測データをクラウド経由で取得して、自社のシステムに組み込むこともできるという。

公式サイトはこちら

Top Image : © 株式会社 ウェザーニューズ

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