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2025.10.14
知財ニュース
メルカリ初の世界共通「メルカリ グローバルアプリ」を提供開始―越境ECに本格進出、海外で日本商品が購入可能に

株式会社メルカリが、越境取引事業の新たな戦略を発表した。世界中の人々が日本の商品をもっと簡単に購入できるように、そして日本の事業者がもっと気軽に海外へ商品を販売できるようにする、メルカリ初の「メルカリ グローバルアプリ」の提供と、国内事業者向けの越境EC基盤の強化を柱とするもの。
「メルカリ グローバルアプリ」は、海外の購入者が日本の「メルカリ」と「メルカリShops」の商品を閲覧・購入できる、メルカリ初の「世界共通アプリ」。AIによるリアルタイム翻訳機能や、各国・地域の通貨・決済方法に対応することで、言語や通貨の壁、複雑な手続きといった課題が解消され、日本のメルカリと同じように簡単かつ安心・安全に買い物を楽しめる。
配達先の国や地域に最適化された配送方法で確実・安全に配送されるほか、2026年1月以降には発送前にメルカリが全商品をチェックして品質を保証する「全品検品」も導入され、決済から配送状況の追跡までアプリ上で完結する、より安心して利用できる体験へと進化する。
事業者の海外展開を支える「メルカリ グローバルEC基盤」では、日本の「メルカリShops」の操作で、海外の購入者へ商品を簡単に販売できるようになる。特別な設定や申請は不要で、多様な海外決済への対応、複雑な国際配送・通関手続き、外国語での顧客対応といった専門知識を要する煩雑な業務も、すべてメルカリが機能としてサポート。Stripe(2026年1月予定)や佐川急便など、信頼できるパートナーと連携することで、安心・安全な取引体制を構築する。
国・地域ごとの販売設定や、2026年上半期からのパートナー連携による「あんしん鑑定」導入なども予定されており、事業者は安心して海外展開を進めることができる。さらに、メルカリの海外ネットワークやノウハウを活かし、公式バッジ機能などで商品の魅力を世界中のファンに効率的に届けられるよう、事業者の成長を継続的にサポートしていくという。
「グローバルアプリ」はまず2025年9月30日より台湾・香港で提供を開始し、2026年春にはアメリカでの提供開始を予定。その後も展開する国や地域を順次拡大し、3年以内に50以上、中長期的には100以上の国や地域へ展開を目指すとのこと。UI/UXや機能も継続的にアップデートしていくことで、メルカリは「越境するならメルカリ」という体験を深め、日本発のNo.1越境マーケットプレイスを目指していく。
Top Image : © 株式会社 メルカリ