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2023.10.17
知財ニュース
味の素冷凍食品、「冷凍餃子フライパンチャレンジ」プロジェクトサイト公開─3,520枚のフライパンが全国から集結
味の素冷凍食品は10月13日、使い込んだフライパンでも冷凍餃子を綺麗に焼くことを目指す「冷凍餃子フライパンチャレンジ」のプロジェクトサイトを公開した。
プロジェクトを始めたきっかけは、「冷凍餃子がフライパンに張り付いてしまう」というX(旧Twitter)の投稿。最適な調理条件を研究するため、同社が餃子が張り付くフライパンの提供を呼び掛け、集まったフライパンをもとにプロジェクトとして発足した。
提供の呼びかけは、2023年6月16日に開始。当初は6月30日までの募集を予定していたが、提供数多数のため19日で募集を終了。3日間で、全国47都道府県より計3,520枚のフライパンが集まった。
プロジェクトサイトでは、提供されたフライパンの3Dモデルをデジタルアーカイブとして順次公開する。使い込まれたフライパンの様子を360度で確認できる3D モデルは、測定精度±10μm(1μm=1/1000mm) の高繊細な 3D スキャナで測定した。
サイトでは併せて、大きさ・厚み・重量などの詳細情報も掲載。「フライパンの履歴書」としてデータ化する。またメディアプラットフォームの「note」でも、プロジェクトと連動した記事を掲載し、フライパン検証の進捗などを伝える。
味の素冷凍食品は呼びかけ当初、送られてくるフライパンとして、フッ素加工のある26㎝前後のものを想定していた。しかし、実施に送られてきたものは、鉄・卵焼き用の四角いフライパン、スキレット、鍋に近いものなど、多種多様だった。
そのためプロジェクトでは今後、フライパンを分析して調理環境の実態を把握するとともに、同社が考える最適な調理条件に多様性を持たせ、実際の家庭の調理器具での餃子の焼き上がりの再現性を高める方針。検証結果をもとに、引き続き冷凍餃子の“永久改良”に取り組むという。
Top Image : © 味の素冷凍食品 株式会社