合同会社DMM.comの子会社・株式会社ベルリングは、緊急車両への優先意識向上を目的としたコンセプトカー「青い救急車」を制作した。

「青い救急車」は、色弱者でも暗く感じにくい青色をベースカラーに、目立つデザインで制作されたコンセプトカー。現行の法令で救急車の色には白色が指定されているため、「青い救急車」は手始めに緊急性が低い傷病者を搬送するための民間用の救急車としての導入を目指す。

また、デザインは、世界的アーティストで青色を作品に多く使用することでも知られる山口 歴氏が担当。空や雲、海といった自然をモチーフに、普遍的な表現を追及した。また、NPO法人のカラーユニバーサルデザイン機構によるデザイン面の検証も実施しており、色の見え方の異なる人々でも識別しやすいデザインに付与される「CUDマーク」を取得している。

一刻も早く現場に到着することが求められる救急車だが、現場到着時間は、平成13年では全国平均で約6.2分だったものが、令和3年には約9.4分となっており、過去20年で約1.5倍に伸びている。同社は、こういった救急現場での課題解決のため、2020年に赤色灯の光やサイレンの音がより広範囲に届く新型救急車「C-CABIN」を開発。救急車の円滑な緊急走行の実現を目指してきた。しかし、色弱者には赤色灯自体を視認しづらいとの意見もあり、今回のコンセプトカーの制作に至った。

同社では、2023年4月7日から4月8日の2日間限定で、渋谷ストリーム前 稲荷橋広場にて「青い救急車」を一般の方向けに展示。会場内では、救急車「C-CABIN」への乗車体験のほか、「青い救急車」のデザイン画を使用したオリジナルの絆創膏のプレゼントキャンペーンも実施された。

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株式会社 ベルリング 公式サイト

山口 歴氏のインタビュー記事

「C-CABIN」紹介サイト

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