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2022.12.06

知財ニュース

世界最大のウミガメ型水上移動都市「Pangeos」の構想が公開─最大6万人を収容可能

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イタリアのデザイン会社「Lazzarini Design Studio(ラザリーニ・デザインスタジオ)」は、最大6万人を収容できるウミガメ型の巨大移動型水上都市「Pangeos(パンゲオス)」のデザインを公式サイトで公開した。

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「Pangeos」という名称は、2億年以上前に存在したとされる大陸名「パンゲア大陸」から取られている。2033年にアブドラ国王港で着工予定で、建造にかかる期間は約8年、費用は80億ドル(約1兆1千億円)を想定し、実現すれば全長550m、前足の部分は660mの世界最大の船になるという。

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現時点の構想では、「Pangeos」には広場やホテル、公園、ヴィラやアパートメントなどが設置される予定。さらに小型船が停泊できる港や小型機が着陸できる空港スペースも確保されるとのこと。動力源は屋上のソーラーパネルや、ウミガメのヒレ部分に設置された波力発電で賄われる予定で、各1万6,800馬力の9基のエンジンにより、5ノット(9.26km/h)で航行できるという。

また、実現に先立ち、メタバース内で「Pangeos Metaverse」を構築するクラウドファンディングが2023年元旦より公開される予定。アパートやホテルの部屋などの3DモデルがNFTで販売されており、そのNFTを購入すると「Pangeos Metaverse」に入場できる。さらにそのNFTは「Pangeos」が建造の際には、物件の保証金として機能するという。

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本プロジェクトが計画通りに進んだ場合は2033年に着工予定。世界最大の浮体構造物構想の今後に注目したい。

「Pangeos」公式サイト

「Pangeos」NFT販売ページ

Top Image : © Lazzarini Design Studio

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