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2022.01.31
知財ニュース
1680万色に光るゲーミングマスク「Razer Zephyr」にPro登場―N95フィルターと電動ファン搭載
ゲーミング機器のRazerが、「ゲーミングマスク」「スマートマスク」として話題になった同社のコンセプトモデル、透明スマートマスク「Razer Zephyr」を正式に商品化し、また新型の音声増幅機能付き「Razer Zephyr Pro」を発表した。この1680万色に光るマスク「Razer Zephyr」は、発売後、即日完売するほどの人気ぶりだという。
大きなデュアル電動吸気ファンにN95級の交換式フィルターでマスクとしての性能と快適性を高め、口元は透明素材と内部LED照明で表情を伝えやすく、外側のRGBライトは専用アプリで1680万色からカスタマイズし、個性を表現できる。
アメリカ・ラスベガスで開催された世界最大級の家電・ITの見本市「CES 2021」にて先立って発表されていた、透明スマートマスクプロジェクト「Project Hazel」では、マイクとアンプを内臓し、マスク着用時の会話によるコミュニケーションを助ける機能を含んでいたが、「Razer Zephyr」では商品化にあたり実用性と購入しやすい価格を重視した結果これらは削除されたとのこと。新型の「Razer Zephyr Pro」モデルには拡声アンプの音声増幅器が内蔵される予定。
仕様・機能としては防曇コーティング層の透明な口元、同梱の曇り止めスプレー、顔を照らすためのLED、光の色とパターンで個性を表現する外側のChroma RGB LEDライトとなっている。
そのほかの仕様としては、柔軟性のある密閉性の高い医療用ソフトシリコン素材によるフェイスシールや、後頭部に上下二つのバンドを回す着用方法、濾過した空気を流す吸気ファンは高速・低速切り替えができ、最長5.5時間駆動、USB-C充電、カスタマイズできるChroma RGBライト、バッテリー確認のためのBluetooth接続、専用スマホアプリなどがある。
マスクとしては「N95グレード」の交換式フィルターを採用し、99% BFE(バクテリア濾過効率)、0.3ミクロンの粒子を最低95%捕集といった性能を備えているが、医療用マスクや防護具としての認可を受けていないため、「N95マスク」ではなく「ウェアラブル空気清浄機」と称している。
フィルターは「Razer Zephyr」と「Razer Zephyr Pro」で同じフィルターを使用でき、一枚で最長3日利用できる。フィルター部分のみ交換式とすることで、一般的な使い捨てマスクよりも素材ロスが少ないサスティナブルな製品とされている。マスクのファンは左右とも吸気用で、排気は口元の顎よりの部分から排気する。排気部分にもフィルターがあり、フィルターは交換パックに含まれている。
「Razer Zephyr」の価格は、フィルター10セット付属で99ドル、30セット90日分フィルター付属で149ドル。RazerのTwitter日本公式アカウントによれば、日本での発売は順次アナウンスするとのことだ。
Top Image : © Razer Inc.