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2023.06.21

知財ニュース

スマホ版「Gmail」でAIがメールを自動作成する「Help me write」の提供開始─登録でテスト利用可能

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Gmailで書きたい内容を指定すると、AIがメール文章を自動生成してくれる「Help me write」。Googleが米国時間5月10日に開催したイベント「Google I/O」で、CEOのSundar Pichai氏が発表した新たな機能だ。発表当初はデスクトップ版でのテスト提供だったが、iPhone・iPad、Androidへとその提供範囲が拡がった。

「Help me write」は生成AIを活用しており、どういう内容のメールを書きたいかをテキストで指示して「Create」をクリックすると、希望に見合った文章が自動生成される機能。送られてきたメールへ返信する際にも利用でき、生成後の修正も可能だ。

Google I/Oでは、航空会社よりフライトキャンセルの通知を受けた際に、全額返金を求めるメールの自動生成をデモ。一度作成した内容を見直すことも可能で、デモでは「Elaborate(精巧な)」を選択して、よりクオリティの高い文章生成を行う様子も公開された。

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「Help me write」は公開以降、同社の「Workspace Labs」で行っているテストへの参加者を募集。Workspace Labsの対象地域であれば、登録後は誰でも新機能を体験できる。日本も対象地域に含まれており利用可能だが、現時点の対応言語は米国英語のみ。日本で利用する場合は、Workspace Labsでの参加登録後、Gmailの[設定]で言語を「English(US)」へ変更する必要がある。

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Googleは、Workspace Labsを通じて「Help me write」の改善・進化を図りながら、今後は、消費者や企業などへ幅広く提供していく予定。iPhoneとiPad、Androidでの機能提供開始は、その一歩となりそうだ。

「Help me write」概要(Draft emails with AI)
「Workspace Labs」参加登録について
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Top Image : © Google

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