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2022.09.09
知財ニュース
国内初、千葉工業大学がNFTで学修歴証明書を発行─Web3時代のグローバル人材輩出を推進
千葉工業大学(学長:松井孝典)は8月18日、同大学変革センターにて、国内初となるNFTによる学修歴証明書の発行を開始したと発表した。
千葉工業大学は、株式会社PitPaと共同で、Web3時代を見据えたグローバル人材の育成を目的に様々なツールの開発を推進しており、本NFTの発行はその第一弾となる。本NFTは、イーサリアムブロックチェーンの共同創業者・ヴィタリック・ブテリン氏が提唱する「Soulbound トークン」同様、他者への譲渡が不可能なNFTになっており、学修歴証明書をブロックチェーン上に記録することで改ざんや情報漏洩のリスクを軽減できる。
学生の就職活動が大きな変革を迎えるとされるWeb3時代には、国境を超えた人材の流動性が拡大し、プロジェクトごとに人材を雇い入れるジョブ型雇用が拡大することが予想される。同大学ではこうした変革に備え、生徒の幅広いキャリア形成を後押しして国際人材の輩出を支援するべく、国際規格に準拠したNFTによるデジタル証明書の発行に踏み切った。
本NFTを取得した学生は、NFT証明書を発行することで大学での学修履歴や学びの成果を就職活動や海外留学でアピール可能。また、NFT修得証明書は仮想通貨のウォレットで証明データを管理できるため、様々なプラットフォームに接続してワンストップで利用できる。
なお、本NFTのグラフィックデザインは、千葉工業大学創造工学部デザイン科学科の同授業を履修した安松菜奈さんがデザイン。同大学では、今後も引き続き学内のプロジェクトとして実施しながら、学生とともにプロジェクトを推進していきたいとしている。
Top Image : ©︎ 千葉工業 大学