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2022.05.13

知財ニュース

Amazonが世界最大の再生可能エネルギー購入企業としての立場を強化、再エネ投資を拡大

aboutamazon

Amazonは合計3.5GW(ギガワット)となる計37件の再生可能エネルギープロジェクトへの投資を拡大し、パリ協定の設定した目標よりも10年早くネットゼロカーボン(脱炭素)を達成するというThe Climate Pledge(気候変動対策に関する誓約)の実現に向けた取り組みを進めると発表した。

計37件の新プロジェクトの内訳は風力発電が3件、太陽光発電が26件、屋上太陽光発電が8件で、米国、スペイン、フランス、オーストラリア、カナダ、インド、日本、アラブ首長国連邦で進められる。

本プロジェクトは、Amazonのネットゼロカーボンの達成目標としていた2030年よりも5年早く、2025年までにすべての事業を再生可能エネルギーで運営するという目標に向けての進捗を大きく前進させるものだ。これによりAmazonの再生可能エネルギーの発電容量は12.2GWから15.7 GWへと30%近く増加し、プロジェクトの数は世界19か国、310件まで拡大している。

Amazonの再生可能エネルギープロジェクトの件数は、134件の風力発電と太陽光発電、176件の屋上太陽光発電の合計310件となった。すべてのプロジェクトが稼働することで、米国の390万世帯に毎年電力を供給するのに十分な、年間4万2,000GWh(ギガワット時)の発電量が見込まれる。これらカーボンフリーのエネルギーは、米国内で毎年370万台以上の自動車から排出される炭素量に相当する年間1,730万トンの炭素排出を削減する。

米国におけるクリーンエネルギーの総調達量は7.2 GWから10.4 GWに拡大。スペインでは3件の太陽光発電、2件の風力発電による314 MW(メガワット)の再生可能エネルギープロジェクトを追加し、スペインでの再生可能エネルギープロジェクトは合計14件、発電容量は1.4 GWになる。フランスでは、2件目となる太陽光発電プロジェクトにより、発電容量は38MWへ。ドバイでは、2.7MWの屋上太陽光発電設備が導入された。その他、オーストラリア、カナダ、インド、日本で計7件の屋上太陽光発電プロジェクトを発表し、合計の発電容量は5MW以上となる。

AmazonのCEO、Andy Jassy(アンディ・ジャシー)は次のように発言している。

「この地球を守り、環境への負荷を抑えるという私たちのコミットメントによって、Amazonは2020年と2021年に、世界最大の再生可能エネルギーの購入企業となりました。私たちの事業の成長とAmazonのすべての事業を再生可能エネルギーで運営するというミッションを踏まえると、私たちが再生可能エネルギーへの投資を緩めることはありません。Amazonは今や世界19か国で計310件の風力・太陽光発電プロジェクトを有しており、当初の2030年より5年早く、2025年までにすべての事業を再生可能エネルギーで運営するという目標達成に向けて尽力しています」

Amazonは世界最大の再生可能エネルギー購入企業としての立場を強化させるとのこと。

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Top images : © Amazon

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