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2024.09.20

知財ニュース

胸に貼るだけで喘息発作の予兆を検出、ウェアラブルデバイス「AeviceMD」が700万ドルを資金調達―在宅診療を可能に

AeviceMD 1

シンガポールの医療スタートアップAevice Healthが、胸に貼り付けるだけで発作の兆候を検出するウェアラブルデバイス「AeviceMD」を開発した。

「AeviceMD」は、胸に貼り付けるだけで心拍数や呼吸数、肺の音などを継続的に測定し、喘息発作の兆候を早期に検出できる「スマート聴診器」。CES 2023 Best of Innovation Awardsを受賞している。

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取得したデータは迅速に医師と共有され、在宅治療を可能にすることで、患者の通院負担や不安を軽減できる。

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小児から成人まで利用でき、デバイスとアプリ、プラットフォーム全体で遠隔患者モニタリングソリューションを構成。

本体デバイスは、コインサイズの円盤状。胸に貼り付けるだけで心拍数や呼吸数、肺音、喘鳴を継続的に探知し、喘息発作の初期兆候を検出するという。

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同製品は医療機器としてFDA認証を取得し、世界最大規模のテクノロジー見本市「CES 2023」では「スマート聴診器」としてイノベーションアワードを受賞するなど、世界中が技術力を高く評価。さらにこの度、Coronet Venturesが主導するシードプラスラウンドにて、700万ドルの資金調達を実施した。

中には日本の電子機器メーカーのエー・アンド・デイも含まれている同社が日本企業から資金を獲得するのは今回で2度目。2021年のプレシリーズAラウンドでは280万ドルを調達した際、同ラウンドに参加した東邦ホールディングスとの戦略提携を締結した。

慢性的な呼吸器疾患の代表とも言える喘息に悩まされる人は、世界中で2億5000万人以上。Aevice Healthは、日本での開発と商品化を加速させ、「AeviceMD」を通じて、日本の喘息患者の生活の質向上に貢献することを目指していくとしている。

Aevice Health 公式サイト

CES 2023 Best of Innovation Awards 受賞 ニュースリリース

Top Image : © Aevice Health

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