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2023.11.24
知財ニュース
ANAホールディングス、ドローン配送サービスの「レベル4」配送実験─国内初、自社操縦士によるレベル4運航
ANAホールディングス株式会社は、2023年11月6日より、有人地帯(第三者上空)での補助者なし目視外飛行(レベル4)によるドローン配送サービスの実証実験を実施した。場所は沖縄県久米島町。
本実証実験は、国土交通省物流・自動車局物流政策課の「無人航空機等を活用したラストワンマイル配送実証事業」に採択され、国の実証事業としても取り組んでいくという。
同社は、航空局から「第一種型式認証」を取得した無人航空機、国家資格の「一等無人航空機操縦士」資格を保有した自社の操縦士、航空会社として培ってきた知見を活かした飛行マニュアルで、レベル4の飛行承認を取得。自社の操縦士によるレベル4運航は国内で初となる。
これまでのレベル3では運航に少なくとも3人以上の人員を要していた体制が、レベル4により運航者1名で実施が可能となった。本実証ではドローン配送の課題の1つである運航の省人化にむけた検証を行うほか、最適飛行経路の分析も実施する。
また、地域ボランティアの方々との連携も行い、自宅まで配送するラストワンマイル物流の検証も行っていくという。
同社は、「レベル4で実証する運航体制、飛行経路などを検証し、ドローン物流事業の社会実装を目指していきたい」とし、今後の取り組みへの期待を示している。
Top Image : © ANAホールディングス 株式会社