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2021.02.25
知財ニュース
スポーツテクノロジー企業FORM、AR機能搭載の水泳用ゴーグル「Form Swim Goggles」を発表
スマートウォッチやBluetoothヘッドセットなど、多くの人がウェアラブルテクノロジーを利用するようになった昨今。コロナ禍においても、健康志向の高まりからウェアラブルデバイスの需要は安定しているそうです。
ウェアラブルデバイスはスポーツ領域での活用も進んでおり、心拍数や肺活量を計測するもの、ランニングフォームを分析するものなど、様々なデバイスが開発され、多くのアスリートのトレーニングに役立てられています。その一方で、既存のウェアラブルデバイスは水中で快適に活用することが難しいという問題点がありました。
そんな中、スポーツテクノロジー企業のFORMが、AR機能搭載の水泳用ゴーグル「Form Swim Goggles」を発売しました。このゴーグルはオンボードコンピューターを搭載しており、スイム中のタイムや距離、ストロークレート、ストローク数など、スイマーにとって重要な情報をリアルタイムで表示することが可能となっています。
FORMの創設者・Dan Eisenhardtはもともと水泳選手で、自身の経験から「泳いでいる最中に立ち止まらずにスプリットタイムが見られるようになると良いのでないか」と考え、FORMが開発されたそうです。
ゴーグルには導光板ディスプレイやジャイロスコープ、バッテリーが内蔵され、一度の充電でおよそ16時間動作可能。操作設定は、実際に泳ぐプールが何m折り返しなのかという一点のみで、泳法は自動で検出されるそうです。また、公式アプリをダウンロードすると、記録の共有や進捗状況を追跡、他のスイマーの指標の表示などが可能に。あらゆる情報を毎回簡単に記録・共有できるのが魅力的です。
販売価格は$199。日本への配送も行っています。アスリートのみならず、健康のためにスイミングを日課としている人のモチベーションの維持にも良さそうです。
世界におけるスポーツテック市場規模は、2018年から2024年で約3.5倍成長すると予想されています。今後テクノロジーがスポーツへどのような影響を与えるのか、スポーツテック市場の動向に注目していきたいですね。