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2024.11.01

知財ニュース

AGCとユーグレナ、車載ディスプレイ廃棄塩のリサイクル肥料化に成功―国内初、特許出願中

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AGC株式会社の100%子会社であるAGCディスプレイグラス米沢株式会社と株式会社ユーグレナは、日本で初めて、車載ディスプレイ用カバーガラスの化学強化工程で発生する廃棄塩を、肥料原料としてリサイクルすることに成功したことを発表した。

この廃棄塩をリサイクルし製造された肥料は、既にユーグレナから販売が開始されており、本件についてAGCとユーグレナは2024年7月8日に共同で特許を出願中。

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同取り組みは、廃棄物のリサイクルによるCO2排出量削減、埋め立て地の削減といった環境負荷低減効果に加え、肥料原料の輸入依存軽減による国内農業の持続可能性向上にも寄与することが期待されている。

AGCディスプレイグラス米沢では、車載ディスプレイ用カバーガラスの強度を高める化学強化工程で、硝酸カリウムを主成分とする溶融塩を使用している。

これまで、使用後の塩は焼却または埋め立て処理されていたが、この廃棄塩には肥料成分の窒素とカリウムが豊富に含まれていることに着目。日本ではこれらの肥料原料の多くを輸入に頼っているため、廃棄塩を有効活用できれば、環境負荷軽減だけでなく肥料の安定供給にも繋がると考えた。

そこで、未利用資源を飼料や肥料へと活用し循環型農業の実現に貢献する取り組みを行うユーグレナの技術を合わせることで、廃棄塩の有効利用と国内肥料市場の安定化に貢献できる可能性に着目し、今回の協業に至ったという。

両社は今後、AGCグループ全体から排出される廃棄塩のリサイクルを目指し、持続可能な社会の実現に向けた協業をさらに深めていく方針だ。

プレスリリースはこちら

Top Image : © 株式会社 ユーグレナ

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