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2026.01.21
知財ニュース
キリンHD、AIで“おいしさ”を解析―嗜好AI「FJWLA」を開発、香味設計を高速化

キリンホールディングス株式会社の飲料未来研究所は、人々が感じるおいしさに影響する重要成分を効率よく網羅的に特定できる嗜好AI「FJWLA(フジワラ)」(Flavor Judgment for Whole Liking Analysis)を開発した。2026年3月以降に発売するビール類から順次導入される予定。
同システムは、同社がこれまで集積してきた品質や味わいに関する膨大な調査データと成分分析データ、AIを融合させた嗜好プラットフォームの一部。例えば同AIを使い、商品の香味の改善点を成分レベルで特定し、これまで培ってきた醸造家のビールづくりの知見を組み合わせれば、理想とする香味を高精度かつ効率的に実現することができるという。
これまで、香味の改善を探索するには醸造家の知見と限定的なデータ分析の組み合わせが不可欠で、相応の時間が必要だった。「FJWLA」は同社が培ってきたデータを基盤に、顧客がおいしいと感じる官能評価結果を予測し、各成分の寄与度を定量化するもの。これにより、醸造家は理想とする香味の実現に重要な成分を即時に把握し、試作設計・工程条件の検討を迅速化できるようになる。
同社は今後、「FJWLA」の活用をビールだけでなく、RTDやワイン、清涼飲料などへ段階的に拡張していき、香味開発を一層高度化していきたい考え。将来的には嗜好データと行動データの連携を深めてパーソナライズ化を推進し、より選ばれる商品開発を進めていく。
Top Image : © キリンホールディングス 株式会社


