News
2021.11.25
知財ニュース
三菱電機が技術資産の一部をオープン化─知的財産を起点に社外連携を推進する「Open Technology Bank」活動を開始
三菱電機株式会社は、サステナブルな未来の実現に向けて、知的財産を起点に社外連携を推進する「Open Technology Bank(オープンテクノロジーバンク)」活動を開始。
多様化する社会課題の解決に貢献する同社の技術資産を専用Webサイト「Open Technology Bank」で公開し、さまざまな業種・領域にライセンス提供することで、社外との「共創」を積極的に推進するとのこと。
<技術資産のライセンス提供を通じて、新たな価値とビジネスを創出>
・当社は家電から宇宙まで幅広い分野にわたり豊富に技術資産(特許、ノウハウ等)を保有しています。「Open Technology Bank」では、技術ライセンスの提供を通じて、パートナー企業の新製品・新サービスの開発を支援し、三菱電機とパートナー企業との技術やアイデアの「掛け算」による新たな価値とビジネスの創出を目指します。
・ライセンス提供が可能な技術はウェブサイトに掲載し、技術概要や活用イメージを解説しています。各技術には対応する課題・テーマの検索タグを付しており、パートナー企業のニーズに合った技術を簡単に検索できます。また、お問い合わせフォームからライセンス契約のご相談をいただけます。
<知的財産を起点に「共創」を推進し、多様化する社会課題の解決に貢献>
・社会課題が多様化する中、脱炭素社会の実現、自然災害への備えといった各種課題の解決に貢献する技術を「Open Technology Bank」を通じて、さまざまな業種・領域にライセンス提供することで、当社は知的財産を起点に社外との「共創」を積極的に推進します。
現在は、「プラスチックマテリアルリサイクル技術」「マイクロバブル洗浄技術」「視覚障がい者向けリモコン・操作技術」など、計21件の技術を掲載している。
三菱電機の特許保有件数、出願件数は、特許庁発表の特許登録件数で国内第2位(2020年)、世界知的所有権機関(WIPO)発表の国際特許出願件数で世界第3位・日本企業で第1位(2020年)という高い水準を維持している。従前は企業間の「競争」(独占実施、模倣防止、他社への権利行使等)のために知的財産を活用することが主だったが、今後は社外との「共創」を推進するツールとしても知的財産を積極的に活用するとしている。
社会課題の解決に貢献する技術は同社で独占するのではなく、より多くの業種・領域で活用されることで、サステナブルな未来の実現を目指すとのこと。
Top Image : © 三菱電機 株式会社