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2025.03.10
知財ニュース
Meta、心拍数を測定するPPGセンサーなどを新たに搭載した次世代スマートグラス「Aria Gen 2」発表

Metaは、同社の研究プログラム「Project Aria」から次世代のスマートグラス「Aria Gen 2」を発表した。従来の「Aria Gen 1」からさらにアップグレードされている。
「Aria Gen 2」は、鼻パッドに心拍数を測定するPPGセンサーと、装着者の声と周りの声を区別する接触型マイクが組み込まれている。また、RGBカメラ、6DoF SLAMカメラ、視線追跡カメラ、空間マイク、IMU、気圧計、磁力計、GNSSが搭載されている。
SLAM、視線追跡、ハンドトラッキング、音声認識などは、Metaのカスタムシリコンを使用してデバイス上で処理されるとのこと。使用時間は、6~8時間の連続使用が可能で、重さは約75グラム、折りたたみ式のアームが付いており、持ち運びも簡単だ。
ユーザーは、クラス最高のオープンイヤーフォースキャンセリングスピーカーで音声フィードバックができ、ユーザー参加型システムのプロトタイピングが可能。
第1世代のAriaグラスを使用して収集されたEgo-Exo4Dデータセットは、現代のコンピュータービジョンと成長を続けるロボット工学の分野全体の基礎ツールとなっている。ジョージア工科大学では、Aria Research Kitを使用してヒューマノイドロボットが家庭内で人を支援することを学習する方法を示した。BMWはそれを使用して、拡張現実と仮想現実のシステムをスマート車両に統合する方法を研究したのだという。
「Aria Gen 2」は現在、視覚障害者向けのソリューションの開発に取り組む企業Envisionによって活用されている。Envision は、「Aria Gen 2」を使用して、AIアシスタント「Ally」と空間オーディオを統合し、屋内ナビゲーションとアクセシビリティエクスペリエンスを強化することを検討している。
また、「Aria Gen 2」のオンデバイスSLAM機能とオンボードスピーカーによる空間オーディオ機能を使用して、視覚障害者が屋内環境をシームレスに移動できるように支援している。
Metaは、今後数か月以内に、パートナーにデバイスの提供開始時期に関する詳細を知らせるとのことだ。
Top Image : © Meta
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