News
2022.03.21
知財ニュース
写真の人物をAIでアニメーション化する「Deep Nostalgia」に新機能が追加―故人写真との会話が可能に
家系図サービスのMyHeritageとイスラエルの顔認識技術企業D-IDは、両社が運営するアプリケーション「Deep Nostalgia(ディープノスタルジア)」に新たに「ライブストーリー機能」を追加したと発表した。
「Deep Nostalgia」とは、先祖や故人、絵画や彫刻など、写真内の人物の顔をリアルな動画に変えるサービス。AIによるディープラーニング技術とD-IDの顔認証技術「Live Portrait」を活用しており、アカウントを作成することで誰でも簡単に利用できる。
今回追加された「ライブストーリー機能」では、D-IDの特許取得技術「Speaking Portrait Technology(肖像発話技術)」により、写真内の人物に用意したテキストを語らせることが可能。10種類ほどの方言と、性による声の違いを含む31の言語をサポートしており、作成されたライブストーリーはSNSで共有できる。
MyHeritageのCEO・Gilad Japhet(ギラッド・ジャフェ)氏は、本技術を故人や先祖に用いることで家族史の表現・保存ができるとコメント。両社では今後、身体全体の動きを3Dで表現できるメタバースなどでの活用を想定し、さらなる開発を進めていく。
Top Image : © MyHeritage