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2024.04.08

知財ニュース

静かにささやくだけで、AIが応答─ChatGPT搭載、韓国発スマートリング「WIZPR RING」が登場

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韓国企業「VTOUCH」が、AIに呼びかけができるスマートリング「WIZPR RING」を開発した。クラウドファンディングサイト「Kickstarter」にてプロジェクトを掲載している。

「WIZPR RING」は、ChatGPTやGeminiなどのAIツールにコマンドをささやくだけで操作ができるスマートリングだ。どんな状況でも音声でAIと対話ができ、小声でもユーザーの命令を聞き取り、即座に応えてくれる。まるで本物の人間と話しているかのような自然な応答を受け取ることが可能。

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「WIZPR RING」には距離センサーが内蔵されており、リングを口に近づけるとマイクが作動し、すぐに指示を話し始めることができる。「OK、グーグル」や「アレクサ」などの、コマンドを実行するためのウェイクワードも不要だ。ノイズに強い近接音声認識を使用しているため、背景音のノイズに強く、誤検知を減らし、ユーザーの声を明瞭かつ正確に拾い上げるのだという。

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リングを遠ざけると、マイクは自動的にオフになる。そのため、周囲の音や会話を聞いてコマンドと勘違いしたり、本来聞くべきでない会話を聞いてしまったりすることもない。

ユーザーの情報はリング本体ではなくスマートフォンに保存されるため、リングをなくした場合、見つけた人がユーザーの個人情報にアクセスすることはできないようになっているとのこと。

また、「WIZPR RING」には、アクションを素早く命令できる便利なボタンが付いている。このボタンを押すだけで、さまざまな機能の実行が可能だ。

「What's Up」機能は、手を口に近づけて「What's Up」と言うと、AIがユーザーの情報を使用して会話を開始。カレンダー、天気、位置情報など、ユーザーが共有した情報に基づいて必要なものを提案してくれるのだという。

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また、緊急時にはボタンを5回押すとSOSモードになり、リングのマイクを通じて周囲の状況が録音され、位置情報とともに緊急連絡先に送信される仕様になっている。

聞き間違いを修正する補正モードでは、音声入力後にボタンを2回押し、変更したい単語を言うと、誤認識した単語を見つけて自動的に修正してくれる。

Apple HomeKit、Google Home、Amazon Alexa、Samsung SmartThingsに接続されているかどうかに関わらず、Matter対応のすべてのスマートホーム (IoT) デバイスを「WIZPR RING」から直接簡単にコントロール可能だ。

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このリングを開発したVTOUCHは、2012年に始まった韓国のAI/ディープラーニング企業だ。2017年には、Google Koreaが開催した「Google Machine Learning Challenge 2017」で1位を獲得している。

クラウドファンディングサイト「Kickstarter」

スマートリング「WIZPR RING」

Top Image : © VTOUCH

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