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2023.12.08

知財ニュース

テスラ、ピックアップトラック型EV「サイバートラック」の納車開始─銃弾を跳ね返し、ポルシェより速い─約900万円から

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米テスラは現地時間11月30日、ピックアップトラック型の新型EV「CYBERTRUCK(サイバートラック)」の詳細発表と、顧客への納車を行った。本社を構えるテキサス州オースティンでイベントを開催し、CEOのイーロン・マスク氏が登壇。イベント動画では、スペック説明の後、12人の顧客へ納車を行う様子を公開している。

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サイバートラックは、銃弾も通さない頑丈さを持ちながら、スピードと牽引能力も持つ電動のトラック。トラックながら、305mmのサスペンションストロークと電子制御式アダプティブエアサスペンションで、悪路でも最適な乗り心地を提供する。ボディサイズは、全長約568㎝・全幅約220㎝・全高約179㎝。

車両の外板には、超硬質なウルトラハードステンレススチールエクソスケルトンを導入。頑丈な合金で、へこみや傷が付きづらくまた腐食しにくい。マスクCEOはイベントの中で、外板が丈夫で「スタンピングマシンを壊す可能性がある」ため、特徴的な角ばったデザインにしていると説明。窓には、時速約112㎞で飛ぶ硬式野球のボールの衝撃などにも耐えられる、アーマーガラスを用いている。

牽引は4,990㎏まで対応。その牽引力は、平均的なアフリカ象と同等レベルという。

さらに車両後方には荷台を設置しており、最大積載重量は1,134㎏、1,897ℓの容量を収納できる。

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製品は、グレードの異なる3タイプで展開する。最もハイスペックな全輪駆動の「CYBERBEAST(サイバービースト)」、全輪駆動の「AWD」、後輪駆動の「RWD」を提供。いずれも予約受付を開始しており、現時点で前二者は2024年の納車、RWDは2025年以降の納車を予定している。RWDの詳細スペックはまだ明らかにされていない。ここまで記載の内容はサイバービーストとAWDの共通仕様だ。

イベントではまた、わずか2.7秒で時速100㎞に到達するサイバービーストの加速性能についても説明。車両を牽引した状態で、ポルシェ911と速さを競う動画を公開した。

1回の充電で可能な推定走行距離は、AWDで547㎞。サイバービーストはさらに長く走る。また大型蓄電池として、最大11.5kwの電力を供給できる。

価格は、RWDが6万990ドル(約900万円)で、AWDは7万9,990ドル、サイバービーストは9万9,990ドル。公式サイトには、米国の税額控除や3年間のガソリン代の節約でさらに費用を抑えられる旨を記載している。来年には、未来感を持つサイバートラックがより身近な存在になると期待される。

ニュースリリースはこちら(1)(2)
「サイバートラック」公式サイト注文サイト

Top Image : © TESLA

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