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2025.12.18
知財ニュース
EngineAI、フルサイズ汎用ヒューマノイド「T800」を正式発表―価格は18万元から

EngineAIは、2025年12月4日、フルサイズで超高性能の汎用ヒューマノイドロボット「EngineAI T800」を正式にリリースした。
「EngineAI T800」の販売価格は18万元からで、基礎版・エコシステム版(オープンソース版)・シャープ版(Pro版)・フラッグシップ版(Max版)の4種の段階的製品ラインナップが公開された。
「EngineAI T800」は、商用利用を視野に入れたフルサイズの汎用人型ロボットだ。自社開発のフルスタック技術に基づき、同身長帯のヒューマノイドロボットにおいて、あらゆる局面での動的性能における高い競争力の確立を目指して開発された。
ロボットの身長は、成人男性平均に近い身長約1.73m、重量は75kgで、人間に近いプロポーションを意識したヒューマノイド形態を実現している。人型ロボットとしての親しみやすさを保ちつつ、プロポーションの最適化を通じて、産業協働やサービスシーンをはじめとする多様なシーンでの活用が想定されている。
流線型のボディは、航空機級の高強度アルミニウム合金を用いた一体鋳造技術により形成され、精密CNC加工で構造精度を確保。軽量化と高い構造剛性を両立し、衝撃耐性、耐候性、長期使用における耐久性はいずれも高水準を目指した設計となっている。
動的インタラクティブライトストリップはマルチモードの光言語を搭載し、色や点滅パターンにより機器の状態やインタラクション指令を直感的に表示する。足部は人間の足部力学構造を参考に設計され、高弾性・衝撃吸収・防滑・耐磨耗性を考慮した素材を用いており、多様な床面環境への対応が図られている。
フルスタック統合型関節モジュールの協調出力により、最大450N・mのピークトルクを実現し、瞬間最大14,000Wの関節出力を備える。首、腰、手などの主要部位に配置された複数の高自由度関節により、人間らしい柔軟な姿勢制御を可能にしている。これにより、高負荷動作や高速動作への対応能力を備え、多様な産業シーンでの活用が想定されている。
さらに、自社開発のマイクロ関節電気機械技術と360°全方位LiDAR感知システムを融合し、ミリ秒単位での環境モデリングとAI経路計画を実現。複雑で動的な環境下においても、障害物回避と機敏な移動を行えるよう設計されている。
同社開発の多次元知覚器用ハンドを搭載。また、バイオミメティックデザインを採用し、人間の手の動作軌跡を高度に再現する。触覚センシングシステムと精密力制御技術を統合し、重い物体をしっかり掴むといったパワフルな作業から、精密な仕分けや物品受け渡しといった高精度作業モードまで、柔軟に切り替えが可能だ。このハンドは、力強い出力から繊細な作業まで、あらゆるシーンをカバーし、高効率な操作ソリューションを提供する。
長時間かつ高強度の作業要求に対応するため、人型ロボット専用に開発された高性能動力電池を搭載し、最大4〜5時間の安定した連続稼働を実現する。
同時に、脚部の全関節にアクティブ冷却システムを内蔵。高精度な温度制御技術によって主要部品の動作温度をリアルタイムに調整し、継続的な作業環境下でも安定した性能出力を維持できるよう設計されている。
同社は、最先端技術の活用を通じて、あらゆる産業分野における自動化・高度化を支援し、将来的な汎用人工知能(AGI)時代を見据えたロボットプラットフォームの構築を目指していくとしている。
Top Image : © 深圳市众擎机器人科技 有限公司


