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2024.09.09
知財ニュース
米国連邦航空局が初認定、VarjoのVRシステムでパイロット資格取得が可能に
フィンランドのVarjo社は、同社のヘッドセットが FAA(アメリカ連邦航空局)から認定された初のVRフライトシミュレーションのデバイスに採用されたと発表した。
この仮想現実飛行シミュレーション訓練装置(FSTD)はLoft Dynamics社が開発したもので、Varjoのヘッドセットを使用して、没入型環境でリアルな訓練体験をシミュレートできるのだという。このFAA認定により、米国のヘリコプターパイロットは訓練を受け、パイロット資格の単位を取得できるようになる。
Varjo社のヘッドセットは、飛行の映像、動き、シナリオを正確にシミュレートするために最も広い視野を備えており、このシミュレーション訓練ではこのVRヘッドセットが使用される。
Varjo社のアメリカ大陸担当ゼネラルマネージャーであるTristan Cotter氏は、「FAAがヘリコプターのパイロット訓練用として初のバーチャルリアリティFSTDを認可したことは、航空業界全体にとって極めて重要な瞬間です」と述べている。
パイロットは航空機またはフライトシミュレーターで定期的に訓練を受けることが義務付けられており、この措置は深刻化するパイロット不足の解消に重要な役割を果たすことになるとしている。
Top Image : © Varjo