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2025.02.07
知財ニュース
京成電鉄、AI顔認証でスカイライナーに乗車できるe-ticketを導入―数秒で認証と発券、訪日客の混雑緩和へ
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京成電鉄は1月24日より、空港特急「スカイライナー」において、AI顔認証でスカイライナーに乗車できる新サービス「Skyliner e-ticket Face Check in Go」を導入する。
インターネットチケット購入サービスで顔認証で乗車が可能となる新サービス「Skyliner e-ticket Face Check in Go」は、丸紅が運営する顔認証プラットフォームを活用したもの。事前予約サービス「Skyliner e-ticket」で予約時に顔情報を登録すれば、駅で並ばずにチケットを受け取れて、乗車駅に到着したら「Face Check in Go」対応改札に設置されたタブレットで顔認証をして乗車する。
利用者はインターネット予約時に自身の顔を登録し、当日は対応改札のタブレットで顔認証を行う。認証後、改札先の設置された発券機で乗車券と特急券が一体となったチケットが発券される。
直近の空席列車が自動選択され、認証から発券までは約4秒。複数人乗車の場合、代表者のみの顔認証で最大8人までの発券が可能となる。
対象駅は京成上野、日暮里、空港第2ビル、成田空港の4駅で、各駅1箇所の改札機が対応。訪日外国人が主なターゲットだが、日本人も利用可能。顔認証技術は丸紅が提供し、座席指定列車への適用は国内の鉄道事業者で初めてとなる。
近年のスカイライナーは、訪日客増加による駅窓口や券売機の混雑が課題視されてきた。「Skyliner e-ticket」の利用者数が少なく、駅での直接購入や海外旅行代理店のバウチャー利用者が多いことが要因とされており、今回の新サービス導入により混雑解消の一手となることが期待されている。
Top Image : © 京成電鉄