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2022.04.23
知財ニュース
カード利用でアーティストのNFTを入手できる実証実験「Cashless to earn」をNudgeが開始
日本におけるチャレンジャーバンクを目指すナッジ株式会社は、次世代型クレジットカード「Nudge(ナッジ)」による、カード利用特典としてNFTを受け取れる実証実験「Cashless to earn」を4月より開始した。
「Nudge(ナッジ)」は、スマートフォンと連動した、安心・安全な次世代型クレジットカード。カフェやコンビニなど普段の買い物で、カード申込時に選ぶクラブ設定から、好きなスポーツチームやスポーツ選手、アーティストの応援に繋がる仕様で、また応援先からのNudgeカードだけの特典を受け取ることができる。
現在、Nudgeカードの利用に応じてユーザーが受け取る特典は画像・動画などのデジタルコンテンツが中心だが、今回の実証実験においては、試行的取組みとしてNFTを特典として提供した。
今回、Nudgeカードのローンチパートナーである加藤ミリヤ氏が、NFT PoC専用クラブを期間限定で立ち上げる。 今回のNFT実証実験から得られるクラブの収益は、子どもたちが音楽やアートを通して自分自身を自由に表現する喜びを伝えるための活動に寄付される予定だ。また、松井秀喜氏が主宰するNPO法人である「松井55ベースボールファウンデーション」についても、NFTを特典とするクラブの立上げを準備している。
ブロックチェーン基盤は、日本発パブリックブロックチェーンのShidenを活用する。GAS代が低く環境負荷が低いShidenを活用することで、多くのユーザーへ低コストでの配布を可能にする。
また、NFTマーケットプレイス「tofuNFT」を活用することで、NFTウォレットを保有していないユーザーであっても手軽にNFTを受け取ることが可能な仕組みを採用。受け取ったNFTは、MetaMaskのような自身のウォレットに紐づけたり、別のウォレットに送付することも可能とのこと。これらNFTの発行及び配布に関しては、独自のNFT配布技術を有するSUSHI TOP MARKETING社と協力して実証実験を実施する。
今回の実証実験では、NFTはクレジットカードの利用特典としてのみ提供し、販売は行わず、また、配布したNFTのユーザー間等における売買は想定していないとのこと。 将来的にはNFTを通じたユーザー体験の更なる向上のため、Nudgeのスマートフォンアプリ上で、クレジットカード利用特典としてのNFT配布や、NFTの売買・トレードが可能となるような仕組みも検討を進める方針だ。
ナッジ株式会社は、これまでにない新たな金融体験を提供すると共に、アーティストやアスリート、スポーツチームをはじめとするIPホルダーがNFTを活用することで、ファンエンゲージメントを向上させ、収益を多角化することを目指していくとしている。
Top Image : © ナッジ 株式会社