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2023.03.02
知財ニュース
画像生成AI「Stable Diffusion」を組み込んだ建築デザイン支援ツール「studiffuse」の提供開始
株式会社mignは、2023年2月、画像生成AIの「Stable Diffusion」を組み込んだ建築デザイン支援ツール「studiffuse」の提供を開始した。建築、土木、不動産、製造、小売などでのデザイン業務への応用を想定している。
「studiffuse」は、入力した画像やキーワードをもとに画像を作成し、生成した画像に類似する画像を検索エンジンからキュレーションすることで、クライアントの要望に近い建築デザイン画像を創出する自動デザイン生成ソフトウェア。デザイナーが何度もインタビューを重ね、クライアントの理想のプランに近づけていく手間とコミュニケーションコストを削減できる。
なお、PinterestやInstagram、Twitter、AlibabaなどのSNSや、Google Image Searchなどの類似画像検索システムからデザイン事例画像を画像生成モデルに学習させることで、自社ブランドに近いデザインを創ることも可能。また、クライアントのWebサイトにアプリケーションを埋め込み、訪問したユーザーが自由にデザインをつくったり、クライアントのヒアリングの議事録からキーワードを抽出して画像を生成したりもできる。
「studiffuse」は、建築、土木、不動産、製造、小売などでのデザイン業務への応用が可能。SaaSでの提供を予定しており、料金は面談後に見積もりを経て決定されるという(初期セットアップ料金+月額メンテナンス料金)。
■ ユースケース(建築設計の場合)
①設計者がクライアントに要望のヒアリングを行う。
②デザイナーやクライアントは、ニーズに合った画像やキーワードをソフトウェアに入力する。
③入力された情報から「studiffuse」が様々な画像の生成や類似画像を収集し、一覧で画像を表示する。
④デザイナーやクライアントが画像を見ながら打ち合わせをし、画像やキーワードの入力を修正する。
⑤上記を繰り返す。
⑥出力された画像から要望に近い画像をダウンロードし、基本設計などその後のプロセスで使用する。
「Stable Diffusion(ステーブル・ディフュージョン)」知財記事
Top Image : © 株式会社 mign