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2023.11.08
知財ニュース
世界初、カメラに電子透かしを埋め込み、写真の真正性を確保できるカメラ「ライカM11-P」発売
ライカカメラは、2023年10月26日、写真の撮影者、撮影日、カメラ機種、編集履歴などの“来歴”を確認できる機能に対応したカメラ「ライカM11-P」を発表した。
「ライカM11-P」は、同社のデジタルレンジファインダーカメラ「M11」にAdobeの「コンテンツクレデンシャル機能」を搭載したカメラ。写真が加工された場合も、撮影者や写真の元の状態、編集過程などを遡行でき、写真の真正性を証明できる。
「コンテンツクレデンシャル」は、2000以上の企業・団体が加盟する「コンテンツ認証イニシアチブ」(CAI)が提供するもの。暗号化したメタデータを写真に付与し、撮影者や撮影日、カメラの機種、どのような編集が行われたかの来歴を記録できる。
センサーは「M11」と同じ、高性能なフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーを搭載し、6000万画素の高解像度を実現。画像処理エンジンには大容量の「LEICA MAESTRO III」を採用。3種類の解像度が選べる「トリプルレゾリューション技術」を取り入れている。また、UHS-II SDカードスロットに加えて256GBのストレージを内蔵しているため、SDカードがなくても撮影できる。
外装に関しては、ブラックはアルミニウム製、シルバーは真鍮製。ボディーはマグネシウム合金でできている。トップカバー上面に筆記体の「Leica」が刻印されており、背面液晶は反射防止と表面保護コーティングが施されたサファイアガラス製になっている。
なお、「M11-P」には、ドイツ連邦印刷局発行のデジタル証明書を保存するための特殊なチップを内蔵。撮影した写真のメタデータはCAIサーバーに保存でき、写真内のメタデータをはがされても、クラウド上の情報と照合して写真の来歴を確認できる。なお、来歴は無償のツールやWebサイト「Verify」から確認できる。
なお、同社のオンラインストアでのボディーの販売価格は147万4000円(税込)。
Top Image : © ライカカメラジャパン