知財図鑑

未来をつくる手段が見つかる。

知財図鑑

News

2021.02.20 Upload

知財ニュース

博報堂グループ、マーケティングなどへのXR活用を図る新プロジェクト「hakuhodo-XR」を始動

hakuhodo-xr

5G元年と言われた2019年。日本でも2020年春より商用サービスがスタートし、徐々に普及が進んでいます。「高速大容量」「低遅延通信」「多数同時接続」が特徴の5Gを活かす用途として現在注目されているのがXRです。

XRは、「VR」「AR」「MR」などの仮想的コンテンツと現実世界を融合する技術の総称。エンターテイメント分野で広く活用されているイメージがありますが、関連技術の発展や5Gの普及に伴い、ビジネスやマーケティング、顧客リレーションへの活用など、XR活用領域は日々拡張しています。

XR市場の動向に関心が寄せられる中、株式会社博報堂と株式会社博報堂DYメディアパートナーズは、XR技術を活用する博報堂DYグループの新プロジェクト「hakuhodo-XR」を始動しました。「XR体験設計」を通して、​さまざまなビジネス領域で新たな付加価値を提供する取り組みです。

博報堂は、2016年よりグループ会社とともにVR・AR専門ファクトリー「hakuhodo-VRAR」の活動を行い、XR領域のクリエイティブやソリューション開発において数多くの実績を生み出してきました。国宝「風神雷神図屏風」を題材としたMRコンテンツの鑑賞体験イベント「MRミュージアム in 京都」は、日本イベント産業振興協会による「第5回JACEイベントアワード」にて最優秀賞を受賞。新たな文化財体験にも貢献しました。

この「hakuhodo-VRAR」の活動領域を拡張した博報堂DYグループ各社による横断プロジェクトが、今回発表された「hakuhodo-XR」です。これまで博報堂が注力してきたクリエイティブ領域はもちろん、XR活用による新たな顧客サービスやコンテンツビジネスの拡張など、多角的な視野でXRを捉えたこれまでにない新たな体験価値を創出し、企業と生活者の新たな関係を構築することを目的としています。

hakuhodo-XRは、下記3つの次世代型マーケティングサービス/ソリューション領域に注力するとともに、XR-studio活動を行います。

1.XR One to One Service
ショップやショールームでの接客対応、コールセンターや店頭カウンセリング、対面レッスンなどの「対面型コミュニケーション」をXRで進化。単なる音声通話やチャット、ビデオ通話ではない新しいサービス体験を創ります。

2.XR Brand & Life Experience
カンファレンスや展示会、イベント、新商品PR発表会、新サービス開発など、企業やブランドとのtoB,toC接点における体験設計全般にXR技術を導入することで、新しいブランドコミュニケーション体験を創ります。

3.XR Entertainment & Sports Experience
音楽イベント、スポーツ観戦、ゲーム実況などのライブ・エンタテインメント体験分野、テレビなどの番組コンテンツ制作分野においてXR技術を活用した新しいライブ体験システムやプラットフォーム開発を通じ、新しいライブ・コンテンツ体験を創り出します。

4.hakuhodo-XR Studio
XR技術や有識者、プレイヤーなどに関する広範なXR領域のナレッジ蓄積と注力領域やテーマに基づくソリューション開発、継続的な情報発信を行います。

ユーザーが実物大のバーチャル3Dキッチンを歩くことができる「バーチャルリアリティ・キッチン体験」を導入したIKEAや、VRで重機を遠隔操作することで作業を効率化できる「T-iROBO Remote Viewer」を開発した大成建設など、多くの企業がXR分野に参入しています。デロイト トーマツ ミック経済研究所株式会社が発表した「ビジネス向けXRソリューション市場の現状と展望2020年度版」によると、2020年度、ビジネス向けXRソリューション市場は前年比37.1%増の192億円と大きく伸びたそうです。そして今後も年平均成長率45.8%で推移し、2023年度には632億円にまで市場が拡大すると予測されています。

コロナ禍においても、新しいコミュニケーション手段や非対面でのリアルな体験を可能とする場として、さらには医療現場の課題解決策として、XRの活用が注目されています。社会のニーズとデジタルテクノロジーの進歩によって、私たちの生活は大きく変わっていくのかもしれません。新しい生活様式へシフトしていく中で、XR市場の動向にも目を向けていきたいですね。

記事全文はこちら