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2024.04.17
知財ニュース
光井花、廃棄布で目の錯覚を表現したテキスタイルコレクション「Visual Illusion」を発表─ミラノサローネサテリテに出展
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テキスタイルデザイナーの光井花氏は、2024年4月16日から21日までの期間、イタリア・ミラノで開催される「ミラノサローネ国際家具見本市」(ミラノデザインウィーク 2024)にて、自身の作品を初めて出展する。彼女が出展するのは、若手デザイナーの登竜門とされる「サローネサテリテ」であり、「Visual Illusion」と題された目の錯覚を表現したテキスタイルコレクションを披露予定だ。
光井氏は1990年にアメリカ・コネチカット州で生まれ、多摩美術大学 生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻を卒業した。その後、イギリスのロンドンにある大学院 Royal College of Artを修了し、Alexander McQueenに修了製作が採用された経歴も持つ。
2015SSパリコレクションにて自ら手掛けたテキスタイルを発表した彼女は、帰国後、イッセイミヤケでテキスタイルデザインやバッグデザインに約7年間携わり、The North Faceの日本企画デザインにも関わるなど、そのキャリアは多岐にわたる。2023年には自ら「HANA TEXTILE DESIGN STUDIO」を設立し、現在は多摩美術大学で非常勤講師としても活動している。彼女の作品は服地だけでなく建築のアートワークにも及び、テキスタイルを中心に幅広く活動している。
このコレクションは、テキスタイル技法を駆使してヨコ糸のブレや、廃棄布から作られた糸の柄を利用して目の錯覚を生み出す作品群で構成。繊維産業から出る廃材を活用し、日本の伝統的な織物技法「絣(かすり)」と「裂織り(さきおり)」を現代的に再解釈したことにより、古典的な技術が新しい形で蘇る作品となっている。
Top Image : © HANA TEXTILE DESIGN STUDIO