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2025.10.24

知財ニュース

Google、回すだけで文字入力するダイヤル式キーボードを発表―設計図をオープンソースで公開

gboard top

GoogleのGboardチームは10月1日、ダイヤル式のキーボードを新たに発表した。

Gboardを開発するチームは、ユニークな文字入力環境を実現するために、これまでにもさまざまなキーボードや入力端末を提案してきた。

gboard 09 Gboard 湯呑みバージョン(2021)

gboard 01 Gboard 両面バージョン(2024)

今回新たなDIYキーボードとしてダイヤルバージョンのキーボードを提案。従来の打つ押す叩くという動作を見直し、これまでのキーボードに足りなかった動作である回転による文字入力を実現させたのが今回のキーボードだ。

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これまでのキーボードは押すという動作が主体だった。Gboardチームは、押してだめということではないが、少し引いて考えた時に、この懐かしくも新しいキーボードにたどり着いたのだという。

円形デザインに美しく配置されたキーホールに指を差し込めば、あとはダイヤルを回すだけの設計だ。曲線的な操作方法と、どこか懐かしいジーコジーコという入力音が、新しい入力体験へといざなってくれる。

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従来のダイヤル入力をそのままの形で導入すると、キーの増加にともなう大型化と回転速度の低下が課題となるが、メインのダイヤルを3重に配置することによってこの問題を解決している。この結果、劇的な小型化と3倍の高速化に加えて並列入力も実現した。

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各種ファンクションキーやカーソルキーなどは独立したダイヤルとして用意されており、文字ダイヤルとの組み合わせに最適だ。エンターキーと数字キーは使い慣れた手に馴染むデザインで、ダイヤル入力は誤操作を防いで確かな入力を叶えてくれる。

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今後も、業務や好みに合わせたカラーバリエーション、落ち着いた部屋にマッチするフリルカバー、拡張機器のマウススタンドやカールコードなどの開発を回していくことを検討中だ。

gboard 08 マウススタンド

このキーボードの発表日は、101キーボードと呼ばれる101個のキーがあるタイプがよく使われていることから、101キーボードにちなんで10月1日を公開日としたとのこと。キーボードの発売予定はないが、同様のデバイスを自作できる設計図がオープンソースとして公開されている。

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設計図(オープンソース)はこちら

Top Image : © Google

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