News

2022.11.17

知財ニュース

アメリカン航空が超音速旅客機「Overture」を20機購入へ─LA-ホノルル3時間、東京-サンフランシスコ6時間

スクリーンショット 2022-09-01 2.05.48

アメリカン航空は、米航空機会社Boom Supersonic社が開発した、65〜80人乗りの超音速旅客機「Overture(オーバーチュア)」を20機購入する契約を結んだと発表した。「Overture」は大西洋横断にかかる時間を従来の半分にできるとされている。追加で40機も購入予定で、合計60機を保有し、世界最大数の超音速旅客機を運用する航空会社になる見込みだ。

Boom Supersonic社は米国の航空機開発製造会社で、JALも2017年12月に資本業務提携を締結し、2020年代半ば以降に20機の優先発注を計画している(※)。2021年6月にはユナイテッド航空が「Overture」を15機を購入する契約を結んでいる。
※プレスリリースではBOOM TECHNOLOGY,INCと表記。

今回アメリカン航空が購入を発表した「Overture」は、全長約61m幅約32m、巡航高度は約18,000m、65~80人乗りの超音速旅客機で、海上での巡航速度はマッハ1.7、これは現在最速の民間航空機の約2倍の速度だ。陸上を飛行する場合は、超音速による衝撃波や騒音を低減するために超音速飛行は行なわず、その場合も従来の民間航空機より20%高速になる。4発のエンジンを搭載し、巡航速度にはアフターバーナー無しで到達可能なため低燃費という。

現在飛行可能な距離は4,250海里(約7,871km)であり、世界中の600を超えるルートをわずか半分の時間で飛行できるように設計されている。(マイアミからロンドンまでは5時間弱、ロサンゼルスからホノルルまでは3時間)

この超音速旅客機「Overture」のロールアウトは2025年を予定しており、2026年に初飛行、2029年までに旅客運用の開始を予定している。

ニュース原文はこちら

関連記事:「JALとBOOM TECHNOLOGY.INC,資本業務提携で合意」

関連記事:United becomes first U.S. airline to sign aircraft purchase agreement with Boom Supersonic

Top Image : ©︎ 2022 Boom Supersonic

広告