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2024.06.03

知財ニュース

Apple、iPhoneでマイナンバーカード機能開始。2025年春後半―Appleウォレットに身分証機能、米国外で初

AP top

Appleは2024年5月30日、Appleウォレットに身分証明書機能を搭載すると発表した。デジタル庁と協力し、Appleウォレットでマイナンバーカードを利用できるように準備を進めており、2025年春後半をめどに展開する。クレジットカードなどと同様に、iPhoneのAppleウォレットにマイナンバーカードを追加でき、物理的なカードなしで行政サービスを受けられるようになる。Appleウォレットの身分証明書機能を米国外で展開するのは、日本が初めてという。

同機能の搭載により、物理的にマイナンバーカードが使える場所での利用と併せて、iOSの「マイナポータル」アプリ経由で行政サービスを受けることができる。例えば、コンビニエンスストアでの公的証明書の発行や、オンライン申請などが可能。対面・オンライン上の手続き時の、本人確認にも使える。

対面で身分証明書の提示を求められた際は、iPhoneデバイスで指紋認証などを行った上で、非接触IDカードリーダーにiPhoneをかざすだけ。物理的なカードの持ち運びをなくし、Appleデバイスの認証機能により、提示・利用時のセキュリティを高める想定だ。

AP sub

Appleウォレットは、日本国内では現在、クレジットカードのほか、交通系カードや小売店の電子マネーなどに対応している。米国ではすでに身分証明書機能を展開。特定の州・企業・学校に限られるが、運転免許証や州の身分証明書、社員証、学生証などの保存ができる。

日本でもAndroidは同様の機能を搭載済みで、2023年5月より、マイナンバーカードの機能をAndroidスマホで使えるようになっている。iPhoneの対応が待たれていたが、今回の機能搭載はそれに応えた形となる。

ニュースリリースはこちら(1)(2)
デジタル庁・スマホ用電子証明書搭載サービス

Top Image : © Apple Inc.

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