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2023.12.05
知財ニュース
神戸市×ユーハイム、バウムクーヘンAI職人「THEO(テオ)」に特別住民票を発行
株式会社ユーハイムと神戸市は、2023年2月27日、スイーツ文化の振興を目的とした事業連携協定を締結した。この協定により、両者は神戸のスイーツ文化の魅力を広め、地域振興に寄与することを目指している。
注目すべきは、ユーハイムが開発したバウムクーヘンAI職人「THEO(テオ)」で、これはAIを活用してバウムクーヘンを製造する技術を持つ。THEOはAI職人として世界初の特別住民票を授与され、神戸スイーツ文化の象徴として活動する。
事業連携協定の具体的内容は、以下の通り。
まず、神戸のスイーツの魅力を国内外でプロモーションするためにTHEOを活用する。次に、フードテックを用いた新たな価値創造に着手し、市のスタートアップ支援施策やフードテック企業へのビジネス支援を行う。また、持続可能な社会を目指した神戸地産素材を使用したバウムクーヘンの開発、神戸市内の大学や専門学校と連携した人材育成、医療従事者支援や児童養護施設へのプレゼントなどの地域振興活動も含まれる。
THEOは、職人が焼く生地の焼き具合を画像センサーで解析し、その技術をAIに機械学習させることで、無人で職人と同等レベルのバウムクーヘンを焼き上げることができる。この技術は、ユーハイムが開発したAIを搭載したバウムクーヘン専用オーブンによるものだ。
ユーハイムは、1909年に創業した神戸市中央区に本社を置く製菓会社であり、創業者カール・ユーハイムは日本で最初にバウムクーヘンを焼いたドイツ人菓子職人である。同社は全国に242店舗を展開し、バウムクーヘンやビスケットなど様々な洋菓子を提供している。今年、日本での出店100周年を迎え、「お菓子には世界を平和にする力がある」という理念を掲げ、ブランドロゴやパッケージを一新。THEOをはじめとする次世代につなげるお菓子づくりにも力を入れている。
【ユーハイムWebサイト】
https://www.juchheim.co.jp【THEO Webサイト】
https://theo-foodtechers.com
Top Image : © 株式会社 ユーハイム
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