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2025.02.27

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京セラ、JAXA「月-地球間通信システム開発・実証」プロジェクトに参画―月面での大容量通信構築を目指す、2025年12月まで

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京セラは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙戦略基金プロジェクト「月-地球間通信システム開発・実証(FS)」に、代表機関を務めるKDDIの連携機関として2025年1月から2025年12月まで参画することを発表した。

NASAやJAXAなどが推進する「アルテミス計画」の一環で、2020年代後半の有人月面着陸と継続的な月面探査活動を実現するため、月と地球間、そして月面での大容量通信環境の構築を目指すもの。

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Photo:©KDDI

KDDIは、2022年からJAXAと月面探査活動に向けた月-地球間の超長距離通信システムなどの、全体的なアーキテクチャの検討をコンソーシアム企業と共に行ってきた。また、2024年にはGITAI USA Inc.と月面での通信環境構築に向けたロボットによる基地局アンテナ設置の実証を行っている。本案件ではこれまでの取り組みの成果を生かし、1年間のフィージビリティスタディを通じて月-地球間および月面での大容量通信実現に向けた実現可能性を検討する。

京セラは、長年培ってきた通信技術を活かし、月面の過酷な環境でも使用可能なモバイル通信機器の機能・性能要件を調査・抽出する。

京セラは、同プロジェクトを通じて得られた技術や知識を基に、今後成長が期待される宇宙ビジネス領域における通信分野への参入を目指すとともに、宇宙探査や月面産業の発展にも貢献していきたい考えだ。

プレスリリースはこちら

関連記事:月-地球間および月面での大容量通信実現に向けた技術検討を開始(KDDI 株式会社)

Top Image : © 京セラ 株式会社

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