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2021.12.29

知財ニュース

世界初、奥行きのある3D情報を撮影できるカメラ交換レンズが登場─撮影後にピント合わせが可能に

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フルフレームカメラ対応で、対象の深度情報を計算して3次元的に対象を捉えることができるライトフィールド機能を搭載したレンズ「K|Lens One」が登場した。つまり奥行き情報が撮影可能だ。静止画・動画の両方でライトフィールド撮影が可能で、ソフトウェアで処理することで、撮影した後からでもピントの調整ができるなど、さまざまな表現が実現する。

K|Lens Oneに搭載されている「Image Multiplier」は、レンズが捉えた光線を9つの画像に分割し、カメラセンサーに投影する。

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この9つの画像は少しずつ撮影角度が異なっており、例えると9台のカメラを同時に並べて写真を撮影している感覚に近いとのこと。この9つの画像で生まれた視差を利用して、専用ソフト「SeepDee」のAIアルゴリズムで画像の深度を計算するという仕組みだ。

スクリーンショット 2021-12-13 21.32.38 ▲撮影後、ピントを手前のカメラに合わせた編集データ

撮影した映像は編集してピントを変えられるだけではなく、3Dディスプレイ対応のコンテンツや、2Dディスプレイ上で3D効果を発揮するような映像や画像の作成も可能になるとのこと。

K|Lens Oneは、レンズ部分にその機能を持たせ、通常のさまざまなカメラに取り付けられる。フルフレームで80mm f6.3-f19、全長が253mm、重量が1.7kgとなっている。

K|Lens Oneは、現在クラウドファンディングサイトのKickstarterで出資を募集しており、ソフトウェアとアクセサリーを含んだ価格は約48万円を予定している。Kickstarter早期購入者は50%割引で入手することができるので、気になる人は早めの購入をおすすめする。

公式サイトはこちら

Kickstarterはこちら

Top Image :© K|Lens

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