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2022.06.13
知財ニュース
マドンナとビープルのコラボNFTが約8140万円で落札─過激な“出産 ”映像が話題に
「クイーン・オブ・ポップ」の異名を持つ歌手のマドンナと、政治的・社会的なコメントを行うポップカルチャーを基盤としたコミカルな作品で知られているデジタルアーティストのビープル(Beeple)が、コラボレーションによるNFTアート3部作を発表した。
3部作はそれぞれ「Mother of Nature(自然の母)」「Mother of Evolution(進化の母)」「MotherofTechnology(テクノロジーの母)」と題され、「Mother of Creation(創造の母)」シリーズとして扱われている。Mother of Creationは両アーティストが視覚化を通して創造と母性というアイデアにつなげるためにパートナーを組み、1年がかりで制作されたアニメーション作品で、いずれもマドンナの体を3Dスキャンして生成された過激な映像だ。
マドンナは最初に研究室で木を出産し、次に崩壊しつつある都市で異所性の蝶、そしてラストに緑豊かな庭で機械的なムカデを出産している。コミカルで歪んだタッチがその世界観をより一層不気味に際立たせる。
これらの作品入札は1ドルからスタートし、2日間にわたってイーサリウムのブロックチェーンの上につくられた、デジタルアート収集のための世界有数のプラットフォーム「SuperRare(スーパーレア)」でオークションが行われた。販売収益は、ウクライナの女性と子どものための慈善団体「Voices of Children Foundation」、コンゴ民主共和国東部の女性のためのリーダーシッププログラム「City of Joy」、保釈金が払えないために服役している黒人女性を救済する基金「Black Mama’s Bail Out」といった3つの非営利団体に寄付されるという。才能あふれるアーティストたちのこの異色なコラボが、今後世界にどのような影響をもたらすのか。
Top Image : © SuperRareの公式Twitterより