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2022.07.08
知財ニュース
ユーグレナ、国内初となるバイオ燃料「サステオ」を使用したヘリコプターおよび単発機でのフライトを実施
微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)、クロレラなどを活用した食品、化粧品等の開発・販売や、バイオ燃料の製造開発、遺伝子解析サービスの提供を行う株式会社ユーグレナは、同社が製造・販売する持続可能な航空燃料(SAF)「サステオ」を使用した、ヘリコプターおよび単発機でのフライトをそれぞれ実施した。
フライトで給油した「サステオ」は、原料に使用済み食用油と微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)由来の油脂を使用し、ユーグレナ社のバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントのBICプロセスにて製造、ASTM D7566 Annex6規格に合致したものを既存石油系ジェット燃料と混合した、環境負荷の低い燃料。
使用済みの食用油の原材料である植物も、微細藻類ユーグレナも、成長過程で光合成によってCO2を吸収するため、ユーグレナを原料として使用することにより、燃料使用時に排出される二酸化炭素を実質的にプラスマイナスゼロにすることができ、カーボンニュートラルの実現に貢献する燃料として注目されている。
実証では、中日本航空株式会社とエアバス・ヘリコプターズ・ジャパン株式会社の共同による、中日本航空が保有するヘリコプターH215(エアバス社製 AS332 L1型)のフライトと、アジア航測株式会社が保有・運航する単発機セスナ式208型(登録番号JA11AJ)のフライトをこのバイオジェット燃料「サステオ」で行い、ともに30分の飛行を行なった。
同社では、今後もバイオ燃料「サステオ」の普及を目指していくとしている。
Top Image : © 株式会社 ユーグレナ