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2023.08.09
知財ニュース
多拠点住みサブスク「ADDress」、株式投資型クラウドファンディング「イークラウド」で国内最高額9,990万円に到達
イークラウド株式会社は、同社が運営する株式投資型クラウドファンディングサービス「イークラウド」にて、第23号案件「ADDress」への申込金額が、2023年7月26日付で株式投資型クラウドファンディングの申込額として国内最高額かつイークラウド内の最高額である9,990万円に到達したことを発表した(いずれもイークラウド調べ)。
現在、株式投資型クラウドファンディングを利用して1社が1年間で資金調達できる金額は、法令によって1億円未満までと定められている。今回ADDressは、国内最高額の調達を目指すとともに、新たな個人投資家はもちろんユーザーなども株主に迎え入れる「コミュニティラウンド」と銘打って株式投資型クラウドファンディングに挑戦した。約500人の個人投資家が株主として参画するという。
「ADDress」は、全国270か所以上(2023年6月末時点)の生活拠点に滞在できる「住まい」のサブスクリプションサービスのこと。
申込みの受付開始後、約46分で目標募集額の3,000万円に到達。このスピードは、イークラウド内での目標募集額の最短到達記録(約75分で980万円)を更新する速さだ。
そして、7月26日にADDressへの申込額が9,990万円に到達したことで、株式投資型クラウドファンディングの国内最高額を更新。イークラウド内のこれまでの最高額(6,417万円)も大幅に上回った。
「株式投資型クラウドファンディング」は、非上場株式の発行により、インターネットを通じて多くの人から少額ずつ資金を集められる仕組みで、2015年の金融商品取引法改正に伴って可能となった資金調達手段のこと。
それまでは、個人が非上場のスタートアップに投資できる機会は極めて限定的でハードルが高かった。しかし、「株式投資型クラウドファンディング」を活用することで、スタートアップ投資が行いやすくなり、日本の経済成長と課題解決の担い手として、近年改めて注目が集まっている。
「株式投資型クラウドファンディング」は、スタートアップへの資金供給強化策の一つとして政府においても制度拡充の検討が進められており、イークラウドは、「スタートアップのネックとなるのが資金調達。今後も、さまざまなスタートアップの資金調達を支援していきたい」としている。
Top Image : ©イークラウド 株式会社