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2025.02.17
知財ニュース
全米作家協会、人間が書いたことを証明する「Human Authored(著作が人間)」という認証システムを開始
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全米作家協会(The Authors Guild)は、人間が作成したことを証明できる「Human Authored(著作が人間)」という認証システムを開始した。作家や出版社が書籍やマーケティングで、書籍のテキストが人間によって書かれたかどうかを示すために使用できる。
現在、オンラインマーケットプレイスにはAIが生成した書籍が溢れており、人間が書いた書籍と見た目だけでなく、時には読み方も似通っている。全米作家協会は、読者にはテキストがAIによって書かれたものか、人間によって書かれたものかを知る権利があり、作家はAIが飽和する市場において自分の作品を区別する能力を持つべきだと考えている。
「Human Authored(著作が人間)」の認証は、スペルや文法チェックなどの用途を除いて本のテキストが人間によって書かれ、AIで生成したものではないことを意味する。
現時点で「Human Authored(著作が人間)」の認定は全米作家協会の会員であり、単一の著者による書籍のみに適用可能。将来的には、複数の著者による書籍や、会員以外の書籍も対象に拡大される予定だ。
全米作家協会のCEOであるMary Rasenberger氏は、「この取り組みは、テクノロジーを否定するものではありません。透明性を生み出し、人とのつながりを求める読者の願いを認め、ストーリーテリングにおける人間特有の要素を称賛することが目的です。」と述べている。
Top Image : © The Authors Guild