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2025.08.19

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トヨタ、未来の実証都市「Woven City」25年9月開業―価値共創する“実証実験の街”が始動

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トヨタ自動車が手掛ける実証都市「Toyota Woven City(ウーブン・シティ)」のフェーズ1が、2025年9月25日より正式開業する。ウーブン・バイ・トヨタと連名で発表した。

2020年にCESで発表した「Woven City」構想を具現化したもので、静岡県裾野市の富士山のふもと位置する。まちづくりのコンセプトは「あらゆる新しいプロダクトやアイデアを発明・開発できる場」。トヨタグループ各社をはじめ、多様な業界の企業、スタートアップ、起業家などがInventors(インベンターズ)として集い、住民らが実証実験に参加して新たなテクノロジーなどを検証する「実証実験の街」を目指している。将来的に住民は2,000人規模になる予定だ。

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フェーズ1は、2022年10月に建築工事を開始し24年10月に竣工。敷地面積は約4万7,000平方メートル。25年1月の発表で「今秋以降予定」としていた開業時期が決定した形となる。

今回の発表では、ロケット開発などを手掛けるインターステラテクノロジズと、畜水産動物用医薬品事業を行う共立製薬ほか12社が新たにInventorsとして参画することも発表。1月時点で参画を表明したダイキン工業、ダイドードリンコ、日清食品、UCCジャパン、増進会ホールディングスとトヨタらを含め計19社となった。

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「Woven City」では、住民とビジターを「Weavers(ウィーバーズ=織り手)」と呼ぶ。実証実験に参加しフィードバックする役割を担う人たちと位置づけており、自動織機から始まったトヨタの歴史を踏まえて名付けたという。

フェーズ1では約360人の住民が居住予定。2025年9月以降、トヨタ関係者を中心に住み始め、その後Inventorsや家族などに拡大していく方針だ。ビジターの受け入れは26年度以降の開始を予定している。

さらに“仲間づくり”のため、スタートアップ企業や起業家、大学・研究機関の人たちが参加できるアクセラレータープログラムも展開する。プログラムの詳細については、25年8月25日に「Woven City」のWebsite内で公開する予定で、発表が待たれる。

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「Toyota Woven City」公式サイト

Top Image : © トヨタ自動車 株式会社

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