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2021.03.22

知財ニュース

新しいプロダクトデザインの商品化を目指す「コクヨデザインアワード2021」—1,401点の中から受賞作品が決定

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コクヨ株式会社は、働く・学ぶ・暮らすシーンで新しい価値を生み出すプロダクトデザインを集めて商品化を目指すコンペティション「コクヨデザインアワード2021」を開催。国内外57か国から応募された合計1,401点(国内795点、海外606点)を審査し、3月13日(土)に、受賞作品計4作品を発表致しました。

2002年の創設以来、社会に新しい価値を生み出す作品を募集し形にしてきた「コクヨデザインアワード」は、プロダクトデザイナーの登竜門としても知られています。過去には受賞作品から計19点の商品化を実現した実績を誇り、KIGI代表の植原亮輔氏やWhateverチーフクリエイティブオフィサーの川村真司氏など、世界で活躍するクリエイター陣が審査員を務めています。

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18回目を数える今回のテーマは『POST-NORMAL』。世界が同時に大きく変化していく様子を目の当たりにしたからこそ、改めて身の回りにあるモノの価値を問い直すことで、これからも長く、広く、愛され続ける価値を考え、生み出すことを意図して開催されました。

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グランプリ作品『RAE』

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〈作者〉Milla & Erlend(Milla Eveliina Niskakoski、Erlend Storsul Opdahl)
〈作者コメント〉2020年は多くの人が先の見えない状況に直面し、仕事の環境が新しくなったり、変化したりしました。これは新たな仕事環境にも自然になじみ、ツール、空間、心を新たな状況でもきちんとひとところに落ち着かせることができるデスクトップオーガナイザーの提案です。

デスクトップオーガナイザーとは、多機能ペン立てのこと。仕事で必要な文房具などをまとめて入れておくことができます。「RAE」は組み立て式なので、どんな環境にも馴染みやすいのが特徴。丸みを帯びたシンプルなデザインは、ニューノーマルな働き方が求められる今、そこにあるだけでホッと安心するような存在になってくれるでしょう。

優秀賞『質感認識する鉛筆』

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〈作者〉Soh YunPing
〈作者コメント〉色の濃淡などの特徴により人間が本能的に物の性質を捉えることを利用した鉛筆。芯の硬度や濃度を、光沢や黒の濃淡で軸の色や形状に反映することで、感覚的に鉛筆を使う事を楽しめます。手で感じ、目で観察することで誰でもその物の個性を把握できるという提案です。

一見すると普通の鉛筆ですが、色分けをすることよりも、色の濃淡を表現することに重きを置いており、芯の硬度や濃度がそれぞれ異なります。また、本能的に使いたい鉛筆をチョイスできるように、光沢や黒の濃淡で軸の色や形状に反映しているのが特徴です。“感覚的に鉛筆を使う”という、これまでにない体験ができます。

優秀賞『コドモノギス』

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〈作者〉山浦晃司
〈作者コメント〉工作したり測ったりする上で欠かせないノギス。既存のノギスは工具としての印象が強く、子どもは元より専門的な領域の人以外は触れる機会がほとんどありません。コドモノギスはノギスに備わる4つの機能を分解し、それぞれを単機能にした子供向けの“文具”です。円や球を学ぶ延長線でノギスを使用することで、身の回りのモノだけでなく道具自体に興味を持ち、“測る”という行為をより楽しく学ぶことができます。

ノギスとは、モノの幅や厚みなどを測ることができる測定工具です。その測定要素は幅広く、外側測定・内側測定・深さ測定の他、段差測定にも利用できます。コドモノギスは、そんなノギスを単機能化した文具。子どもの目を引くようなポップなデザインとなっており、教育の一環として取り入れたいアイテムですね。

優秀賞『学びに寄り添うマイボトル』

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〈作者〉松浦泰明
〈作者コメント〉マイボトルを使う人が増えています。環境への配慮に加え、昨今は感染予防の観点でこまめな水分補給が推奨されており、勉強や仕事の最中も机の上にマイボトルを置くことが普通になりました。本提案では、マイボトルを文具の一部として捉え、最適なかたちを追求しました。倒れず転がらず使いやすい、これからの学びのお供にぴったりな新しいスタンダードです。

感染予防・熱中症対策として、マイボトルを持ち歩く人が増えてきました。特に、学校ではマイボトルの持参を義務付けられているケースもあります。そんな状況を受けて生み出されたのが、「学びに寄り添うマイボトル」。丸みを帯びたおにぎりのようなデザインは、多少の振動では倒れず転がらないのが特徴です。新しい生活様式に、ぜひ取り入れたいアイテムです。

1,401点の中から選ばれたこれらの作品は、“ありそうでなかった”を実現するアイディアと言えるでしょう。商品化が叶い、実際に手に取るのが楽しみですね。これまでに商品化されたアイテムの中には、MoMAのパーマネントコレクションに認定された「カドケシ」や、国際的な広告やデザインの賞を多数受賞した「なまえのないえのぐ」、iF Design Awardを受賞した「本当の定規」などがあります。

上記以外にも、生活に彩りを添えてくれるアイディアが詰まった作品が多数ラインナップされています。気になる方は、ぜひHPを覗いてみてください。

 

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