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2025.12.03

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ヒョンデが新型水素EV「The all-new NEXO」を世界初公開、燃料電池効率と航続距離を大幅に向上

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韓国の自動車メーカー「ヒョンデ」は、水素電気自動車専用モデル「NEXO」の新型「The all-new NEXO」を、Japan Mobility Show 2025にて日本市場で初公開し、2026年上半期に販売を開始する予定であることを正式に発表した。

「NEXO」は水素電気自動車専用モデルであると同時に、水素というエネルギーの可能性を最も純粋な形で体現する存在。1998年から水素技術開発に取り組んできた同社は、約27年間にわたり未来世代のために水素燃料電池技術を開発。2013年には世界初となる水素電気自動車の量産化を実現し、2018年には専用モデルとして「NEXO」を発表した。「NEXO」は、2024年までに全世界で約4万台が販売された(ヒョンデ調べ)。

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今年のSeoul Mobility Show 2025で世界初公開された「The all-new NEXO」は、同社が長年培ってきた水素技術の集大成した一台。「The all-new NEXO」は、新型燃料電池システムとパワートレインの大幅な進化により、これまでにない性能と快適性を実現した。

水素燃料電池スタック(FCスタック)の最高総出力は従来比16%増の110kW、新型電気モーターは最大150kWの出力を発揮。さらに、水素タンク容量は先代モデルの6.33kgから6.69kgへと増加し、燃料貯蔵密度の向上とともに充填頻度の低減を両立。航続距離は、WLTP基準で最大826kmを達成し、日常使いから長距離移動まで、より自由で快適なモビリティ体験を提供するという。

新型モーターシステムと高効率インバーターの搭載により、パワートレインの効率性と耐久性が向上。パワーエレクトリックシステムの出力は135kWから190kWへ、バッテリー出力は40kWから80kWへと倍増し、0-100km/h加速タイムは従来型の9.2秒から7.8秒へと短縮され、優れた加速性能とスムーズな追い越し性能を実現している。

さらに3-in-1構造のPEシステムを採用することで、パワートレインの一体化と軽量化を実現し、全体のエネルギー効率を高めている。高電圧バッテリーとの電力分配を最適化する制御技術の導入により、走行効率も向上した。

安全面では、ヒョンデの最新の先進運転支援システムとトップクラスの衝突安全機能を搭載し、ドライバーと乗員を包括的に保護する。

また、SUVとしての使い勝手を考慮し、広々とした室内空間を確保。後席の居住性やラゲッジスペースも拡大され、快適性が向上。さらに同社初の「Audio by Bang & Olufsen」のプレミアムオーディオを採用し、車内で過ごす時間を楽しく演出するほか、V2L(Vehicle-to-Load)機能を搭載しており、アウトドアなどのシーンで多様な電力供給ニーズに対応できる。

「The all-new NEXO」は、ヒョンデの新しいデザイン言語「Art of Steel」を体現したモデル。鋼が持つ自然なしなやかさと強さ、そして造形美を的確に表現し、力強く洗練されたスタイルを実現している。

さらに、フロントのデイタイムランニングライトとリヤランプには、ヒョンデの水素バリューチェーン事業ブランド「HTWO」のシンボルをモチーフにしたデザイン要素を採用。ブランドのビジョンと技術力を象徴するディテールとして、視覚的な個性を際立たせている。

「The all-new NEXO」を通じて水素社会の実現に向けた技術的リーダーシップを示すとともに、持続可能なモビリティの未来に向けたビジョンを提案するものとして、大きな注目を集めている。

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Top Image : © Hyundai Mobility Japan 株式会社

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