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2021.07.26

知財ニュース

米任天堂が、賠償金を支払わない海賊版ROM配布サイトに対して「永久的差止命令」を求める訴訟を提起

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今年5月に、任天堂の米国法人Nintendo of Americaは海賊版ROMデータ配布サイト「RomUniverse」の運営者を相手取った裁判に勝訴したが、運営者から賠償金が支払われないことを理由に、新たにサイトの恒久的な差し止めを求める訴訟を提起した。

元になった訴訟は、任天堂が開発するニンテンドー3DSやNintendo Switch用ゲームの海賊版をRomUniverseが配布していたことに端を発し、その運営者であるMatthew Storman氏を著作権侵害でカリフォルニア州の連邦裁判所に提訴したものだ。裁判所は任天堂側の勝訴とする略式判決を下した。RomUniverseはしばらく閉鎖され、Storman氏は211万5000ドル(約2億5000万円)の賠償金を今後3500年間にわたって毎月50ドル(約5500円)ずつ分割して支払うこととなった。任天堂側は1500万ドル(約16億円)以上の損害賠償やサイトの永久的差止命令を求めていたが、賠償金は大幅に下回り、永久的差止命令は却下された。

その後、Storman氏は賠償金として最初の月額50ドルを支払わなかったため、今回改めて任天堂が永久的差止命令を求める訴訟を提起することに。任天堂側は、同意した金額である月額50ドルでさえ支払われず、RomUniverseが復活する可能性もあることから、法的拘束が必要だと主張している。

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Top Image :©Getty Images

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