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2022.12.12

知財ニュース

ヤマハが世界初の実用化─植物由来のバイオマス素材を水上オートバイ部品に採用

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ヤマハ発動機株式会社は、植物由来のセルロースナノファイバー(CNF)強化樹脂を同社のマリン製品へ採用することを発表した。同素材の輸送機器部品への実用化は世界初の事例となる。

CNF強化樹脂は、木質資源を活用したバイオマス素材であるセルロースナノファイバーを、ポリプロピレンなどの樹脂へ混練・分散することで製造される高強度な新素材樹脂。既存樹脂材料と比較して25%以上の軽量化が図れることに加え、マテリアルリサイクル性に優れるため、プラスチック使用量の削減とCO₂などの温室効果ガス削減に貢献できる。

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同素材を用いてヤマハが開発するのは、水上オートバイおよびスポーツボートのエンジン部品で、2024年モデルの一部で採用する予定。また、将来的にはマリン製品のみならず、二輪車などを含めたヤマハ社の幅広い製品群への展開を検討しているという。

同社は、持続的な社会への貢献を目指してサステナビリティ対応の強化を進めている。目標達成に必要なカーボンニュートラルの取り組みを加速させるため、今後もサステナビリティに寄与する技術の研究・開発を推進するとのこと。

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ヤマハ発動機 株式会社 公式サイト

Top Image : © ヤマハ発動機 株式会社

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