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2024.01.24
知財ニュース
日本初・アバターで高校を卒業できるコース、勇志国際高等学校が開設─高校卒業資格も取得可能
株式会社アオミネクストは、広域通信制高等学校 勇志国際高等学校で、日本初となる“アバターで高校を卒業できる”コース「メタバース生」の企画、システム構築を行ったと発表した。運用サポートを継続して提供する。
勇志国際高等学校は、文部科学省の定める要項に則ったカリキュラムで授業を行う広域通信制高等学校で、国内外問わず、どこからでも編入学・卒業が可能。メタバース生には無償でVR機器を貸与。VRを駆使してメタバース校内でのオンラインホームルームや授業を実施し、卒業者は全日制高等学校と同様に高校を卒業したものとなる。
VRプラットフォームは、自治体やインフラ企業で活用の実績がある「Planeta」等を採用。グループディスカッションやプレゼンテーション指導等もメタバース空間で実施する予定なのだという。また、単にコミュニケーションツールとしての活用に留まらず、メタバース空間・VR空間それ自体の作成についても学習し、通常であれば大学や専門学校で取り扱う内容を高校在学中から学ぶことが可能だ。
通常の通信制高校のカリキュラムでは、Slack等の文字媒体中心のコミュニケーションが活用されることが多く、他者との関わり合いが薄くなる傾向にあるが、本コースは3D空間を積極的に活用することで気の合う友人と出会いやすい環境を整備するとしている。
また、年間行事を豊富に準備しており、メタバース空間内各クラスが出し物を企画・実施し一般の人々も招いて行われる文化祭「勇志祭」や、eスポーツ大会等、オンラインの学校でありながら、学生同士の親睦を深めることもできるプログラムを設計している。行事を通して、企画を計画して実行する力や他者と協調する力を育み、卒業後の豊かな人生に資する教育を提供するとしている。
カリキュラムは、教員からの教授の他、学習ソフト「you-net DX」を通して3000種類以上の講座を準備しており、大学受験対策講座、各種検定対策や中学校範囲の復習に至るまで、多様な生徒に合わせた個別の指導を提供予定だ。
メタバース生の募集は2024年4月に開始予定で、現在は生徒・保護者に向けてオンライン説明会を実施している。
Top Image : © 勇志国際 高等学校