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2022.09.21

知財ニュース

文化庁が海賊版による著作権侵害の相談窓口を開設

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文化庁は、2022年8月30日、インターネット上の海賊版による著作権侵害の相談窓口を開設した。近年、インターネット上には違法な海賊版サイトが数多く存在し、著作権者等に大きな被害を与えていることから、著作権者等が権利行使することを支援するため、本相談窓口において、主にインターネット上の海賊版による著作権侵害に関する相談を受け付けるとのこと。

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近年、インターネット上には他人の音楽、アニメ、漫画、映画等の著作物を許可なく無断でコピーし配信する、対価を権利者に支払うことなく利用できる状態にした著作権侵害コンテンツ(いわゆる海賊版)が数多く流通していることで、著作権者等に大きな被害を与えている。

こうした状況を踏まえ、文化審議会著作権分科会がとりまとめた中間まとめ「国境を越えた海賊行為に対する対応の在り方について」にて、海賊版対策の取組をより一層強化するため、相談窓口を新設することが提言された。これを受け、文化庁は6月に「インターネット上の海賊版による著作権侵害対策情報ポータルサイト」を公開。新たに相談窓口を開設し、主にインターネット上の海賊版による著作権侵害に関する相談を受け付けることを発表した。

日本の権利者は、例えば米国の権利者と比較して権利行使をしない傾向にあり、結果的に海賊版の被害を拡大させているという指摘もある。そのため、同ポータルサイトにおいては、権利者が海賊版への対応を行う上での必要なノウハウ等も集約、提供している。

■相談窓口の概要
・権利者等からの、著作権等の侵害に関する相談
・ポータルサイト内の相談受付フォームから受付
・回答は原則として電子メールにて実施
(案件によってはオンライン等により弁護士との無料個別面談を行うことも想定)

■ポータルサイト上 海賊版への対応を行う上での必要な情報ソース
1. 著作権の基本と海賊版
2. 初めての「削除申請」ガイドブック
3. 著作権侵害(海賊版)対策ハンドブック

ニュース原文はこちら

Top Image : ©︎ 文化庁

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