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2025.09.12
知財ニュース
ロレアルがAI美容アシスタント「Beauty Genius」発表―美容業界で進む生成AI活用、肌診断や個別提案も

美容分野の各企業で生成AIを導入した新たなサービスや企業との提携など、生成AIを活用した取り組みが展開されている。
世界最大の化粧品会社ロレアルグループは、生成AIを搭載したパーソナルビューティアシスタント「Beauty Genius(ビューティー ジーニアス)」や生成AIビューティーコンテンツ・ラボ「CREAITECH」を発表している。
「Beauty Genius(ビューティー ジーニアス)」は、生成AIを搭載したパーソナルビューティーアシスタントだ。一人ひとりに合わせた診断とアドバイスを提供し、美容に関するあらゆる情報をシンプルかつ簡単に得ることができる。
独自の生成AIビューティーコンテンツラボ「CREAITECH」は、グループのコンテンツ制作を変革するツールを備えた先進的なラボで、生成AIの実験のための安全な空間として使用されている。ロレアルはCREAITECHを活用することで、グループ傘下の37ブランド全てにおいて、グローバルのブランディングに依拠しつつも、ローカライズされたコンテンツを大規模に制作することができる。同時に、ロレアルのマーケターは、最新のクリエイティブ技術を習得することが可能。
さらに、ロレアル グループはMeta社や、影響力のあるコンテンツクリエイターとのパートナーシップを発表している。
科学重視のスキンケアSaaS企業であるHaut.AIは、独自の生成AI「SkinGPT」を搭載した「SPF Truth Booth」の立ち上げを発表。
このツールは、毎日、日焼け止めを塗った場合と塗っていない場合で、ユーザーの肌が時間の経過とともにどのように老化していくかをシミュレーションする。紫外線による肌の変化を、パーソナライズされた超リアルなビジュアルで提供。自撮り写真をアップロードするだけで、最大10年後の肌を、日焼け止めを塗った状態と全く日焼け止めを塗っていない状態の両方で比較シミュレーションすることができる。
Paula's Choice Taiwanは、Revieveとの提携を発表。RevieveのAIスキンアナライザーを導入することで、エンゲージメント、コンバージョン、顧客インサイトの大幅な向上を実現したとのこと。
コンバージョン率は目標の予想を上回り、104%に達し、2025年初頭には驚異的な187%に達した。13人に1人のユーザーが、おすすめ商品をカートに追加、ユーザー維持率は20.2%を達成。これは、ユーザーが単にツールにエンゲージしているだけでなく、信頼していることを明確に示しているとのことだ。
AI Beauty Tech Booms: L'Oréal, Haut.AI and Paula's Choice Taiwan Roll Out New Consumer Experiences
Top Image : © 日本ロレアル 株式会社