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2024.01.18
知財ニュース
科学論文の画像改ざん防止へ─学術誌「Science」、AIで不正画像を検出
学術誌「Science」は、2024年に人工知能(AI)搭載の画像解析ツールProofigを導入し、Scienceが発行する全ての学術誌で不正画像検出の自動化を試みると発表した。
近年、科学論文における画像操作に関しての懸念が強まっている。論文の中には、意図的に改ざんされた画像もあり、社会的信頼の低下と研究者のキャリアへの損害につながっているのだという。
Proofigは、画像の複製、回転、反転、拡大縮小、スプライシング(接合)など、複数のタイプの再利用を識別。Science誌は数ヶ月前からProofigを試験的に使用しており、問題のある画像を検出できるという明確な証拠が得られたとのことだ。これにより、出版前に不正行為を特定することができるとしている。Proofigによって、画像の改ざんを特定し、人的エラーを最小限に抑えて査読プロセスを強化することが期待されている。
Top Image : © Science